第14話
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背負う為にも、わたくしは祖国を捨ててリィンさん達と共にエレボニア帝国と戦う事にしたのですわ。」
「アルフィン殿下…………」
「姫様…………」
「……………………」
アルフィンの答えを聞いたセレーネとエリスが辛そうな表情でアルフィンを見つめている中アルティナは静かな表情で黙ってアルフィンを見つめた。
「決意は固いようだし、もうここまで来ちまった以上姫さんもお前達のように後戻りはできねぇんだから、受け入れて姫さんをお前達で守ってやるしかないんじゃねぇのか?」
「………………………………はい……………………って、”姫さん”だなんてさすがにその呼び方は幾ら何でもアルフィン殿下に対して不敬だと思うのですが…………」
肩を軽く叩いたフォルデの意見に少しの間考え込んだリィンは複雑そうな表情で頷いた後ある事に気づいて呆れた表情でフォルデに指摘した。
「ふふっ、リィンさ―――いえ、”ご主人様”。先ほども自己紹介をしたようにわたくしはメンフィル帝国がわたくしに求める処罰内容である”エレボニア帝国皇女という身分を捨てて、リィン・シュバルツァーの使用人兼娼婦として一生仕える”事も承諾したのですから、今のわたくしはご主人様専用の使用人兼娼婦―――すなわち”メンフィル帝国の平民”ですから、わたくしへの呼び方はどのような呼び方で呼んで頂いても問題ありませんわよ♪」
「ブッ!?」
「姫様!?」
「……………………」
「え、え〜っと…………アルフィン殿下…………―――ではなくてアルフィンさん、使用人はともかく”娼婦”とはどういう存在なのかもご存知で現時点でのメンフィル帝国が求めていたアルフィンさんへの処罰内容を本当に受け入れたのですか?」
アルフィンはリィンにウインクをして答え、アルフィンが自分を『ご主人様』呼ばわりした事にリィンは思わず吹き出し、エリスは驚きの声を上げ、エリゼはジト目でアルフィンを見つめ、セレーネは冷や汗をかいて苦笑しながらアルフィンに訊ねた。
「勿論リウイ陛下達から伺っていますわ。―――そういう訳ですので、わたくしの身体はご主人様だけのものなのですから、もしわたくしを抱きたければ、いつでも仰ってください、”ご主人様”♪」
(アハハハハハッ!これでまたご主人様のハーレムメンバーが増えたわね♪)
(ほ、本当にいいんでしょうか…………?)
(皇族を従者として侍らせるなんて…………!あぁ、これで我が主の”英雄”としての”格”がまた上がりましたね…………!)
(ふふっ、”女神”である私や”魔神”であるベルフェゴールを侍らせているから、”今更”だとは思うけどね…………)
アルフィンの宣言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、メサイアはリィン達同様冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ふにゃりと顔
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