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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第14話
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…」
「…………理解不能です。」
アルフィンの自己紹介を聞いたエリスは驚きのあまり口をパクパクさせ、フォルデは疲れた表情で溜息を吐き、ステラとセレーネは戸惑いの表情でアルフィンを見つめ、アルティナはジト目でアルフィンを見つめた。
「―――エリゼ!?一体どういう事なんだ!?」
そして石化したかのように固まっていたリィンは我に返ると事情を知っていそうなエリゼに血相を変えて訊ねた。

「リフィアからの話によりますと昨日の夜にアルフィンさんがロレントのメンフィル帝国の大使館にいるリウイ陛下達を訊ねて、兄様達が戦争に参加した理由を陛下達から聞かされた後にメンフィルがエレボニアに求める要求内容の一部であるご自身の身分を捨てて”リィン・シュバルツァーの使用人兼娼婦”という立場として兄様を支えるために…………そして、戦でも兄様達に協力するためにエリス達のように自らメンフィルの”義勇兵”になる事を陛下に申し出て、陛下はその申し出を受理して今に至ります。」
「ちなみに”レンハイム”はオリヴァルトお兄様がリベールの旅行時代に名乗っていたファミリーネームであり、オリヴァルトお兄様の産みの母親であられるアリエル様のファミリーネームでもありますわ。」
「そ、そうなんですか…………―――じゃなくて!?ご自身の身を顧みずにリウイ陛下達を訊ねた件に関しては百歩譲ったとしても、何故ご自身の処罰内容も陛下達から知らされた上でその内容を承諾し、更にはメンフィル軍の一員として殿下にとっての”祖国”であるエレボニア帝国軍と戦う事を決められたのですか!?」
エリゼの後に説明したアルフィンの説明に頷きかけたリィンだったがすぐに我に返ると疲れた表情でアルフィンに問いかけた。
「ふふっ、リィンさん達もエレボニア帝国との戦争による手柄で昇進して、”敗戦後のエレボニアの処遇について口出しできる立場”を目指す為に今回の戦争に参加なされたとの事ですから、わたくしも”元エレボニア皇家であるアルノール家の一員として”、祖国であるエレボニアの滅亡を防ぐ為にリィンさん達に協力する事にしたのですわ。」
「…………例え祖国の滅亡を防ぐ為とはいえ、アルフィン殿下はエレボニアに侵略するメンフィル(わたしたち)の一員としてエレボニア帝国軍と戦うという事は、エレボニアの民や貴族、それにご家族であるユーゲント皇帝陛下達からも”裏切り者”呼ばわりされる事も承知されているのですか?」
アルフィンの答えを聞いたステラは真剣な表情でアルフィンを見つめながら訊ねた。

「はい。リィンさん達――――シュバルツァー家から今まで受けた恩を返す為…………今回の戦争の勃発の元凶の一人としての責任を果たす為に…………そして…………エレボニアの為に自ら”エレボニアの裏切り者”という”咎”を背負う事を決めたィンさん達と共に”咎”を
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