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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第13話
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1月14日、同日PM3:30――――


一方その頃、リィン達がクロスベルに侵攻したルーファス達エレボニア帝国軍をメンフィル・クロスベル連合軍の一員として殲滅し、活躍した事を新聞で知り、更にその後に来たエリスから来た手紙を読み終えたアルフィン皇女はある決意をしてバッグに最小限の荷物を入れて自分やエリスが通っていた女学院を見つめていた。

〜聖アストライア女学院・校門〜

(………短い間でしたがお世話になりました。中等部も卒業せずに学院から去ってしまう不出来な生徒をお許しください、先生方…………)
女学院を見上げたアルフィン皇女は悲しそうな表情を浮かべた後バルヘイム宮が建っている方向へと視線を向けた。
(お父様…………お母様…………別れの挨拶もせずに去ってしまう親不孝な娘の事はどうか一日でも速くお忘れください…………オリヴァルトお兄様…………お兄様にも相談もせずに去ってしまう事…………どうかお許しください。そしてもし”Z組”のみなさんが再び立ち上がる時がくれば、わたくしの代わりに彼らの後ろ盾になってあげてください…………セドリック…………メンフィル帝国との件がどんな形で終わってもエレボニアはメンフィル帝国に対する贖罪を終えるまで苦境に立たされ続ける事になるでしょう。エレボニアをそんな状況においやった愚かな姉であるわたくしの事は幾らでも恨んでもいいから、エレボニアとお父様達の事をお願いね…………)
バルヘイム宮にいる家族に心の中で別れを告げたアルフィン皇女がその場から離れようとしたその時
「――――やはり行かれるのですね?」
ミント髪の女学生が女学院から現れてアルフィン皇女に近づいた。

「ミルディーヌ…………えっと、何の事かしら?」
自分にとって親しい後輩である女学生にして貴族連合軍の”主宰”であったカイエン公爵の姪――――公女ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンの登場に驚いたアルフィン皇女は気まずそうな表情を浮かべてごまかそうとしたが
「ふふっ、リベールのロレント地方にあるメンフィル帝国の大使館に行かれるのでしたら、空港での乗船手続きの際は偽名を使われた方が姫様の捜索に遅れが生じて連れ戻される可能性を低くできますから、偽名を使う事をお勧めしますわ。」
「フウ………助言ありがとう。それよりも一体いつから、気づいていたのかしら?」
”自分がこれからどこに行くのか全てわかった上”の公女ミルディーヌが助言を口にすると疲れた表情で溜息を吐いた後公女ミルディーヌに訊ねた。

「―――今朝から帝都を含めたエレボニア中を騒がせている内容――――クロスベルを侵攻したエレボニア帝国軍がメンフィル帝国と連合を組んだ”クロスベル帝国”によって迎撃・殲滅され…………その迎撃戦にはエリス先輩のお兄様――――”灰色の騎士”がメンフィル
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