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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第13話
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は端末を操作してエントランスにある監視カメラの映像を見ると、そこには学生服姿のアルフィン皇女がいた。
「…………確かに本人のようだな。―――いいだろう。今から会うから執務室まで案内してやれ。」
「御意。」
「あなた、何があったのですか?」
リウイが内線を終えるとイリーナが不思議そうな表情を浮かべて訊ねた。

「…………今エレボニア帝国のアルフィン皇女がこの大使館に訊ねてきて、俺との面会を望んでいるとの事だ。」
「ええっ!?アルフィン皇女が!?一体何の為に…………メンフィル帝国とエレボニア帝国はもはや戦争状態に突入しているというのに…………」
「まさかご自身がメンフィル帝国に対する人身御供となる事で戦争を止める為でしょうか?」
リウイの説明を聞いたイリーナは驚いた後困惑し、エクリアは複雑そうな表情で自身の推測を口にした。
「さてな…………エレボニアへの侵略を中止する要求内容はアルフィン皇女も知っているだろうから、自分の身一つを差し出した所で何の意味もない事は承知しているとは思うが…………」
「陛下、もしよろしければ私が対応致しましょうか?」
リウイが考え込んでいる中パントは自分がアルフィン皇女の対応する事を申し出た。
「いや、アルフィン皇女が護衛もなしに俺に会いに来たという事はアルフィン皇女自身の独断で”そこまでの覚悟”を持って来たという事だろうから、俺が対応する。あまり大人数で対応してアルフィン皇女を委縮させる訳にもいかないから、お前とルイーズは一端部屋に戻ってくれ。会談が終わり次第状況を説明する。」
「ハッ。それでは我々は一端失礼致します。」
「失礼します。」
そしてパントとルイーズが部屋を退出して少しすると、アルフィン皇女が執務室に通された。

「―――このような夜分遅くの突然の訪問に応えて頂き、誠にありがとうございます、リウイ陛下。」
執務室でリウイ達と対峙したアルフィン皇女は上品な仕草で会釈をし
「直接顔を合わせて話をするのは帝都(ヘイムダル)での夏至祭以来か……………………それで、メンフィルとエレボニアが戦争状態に陥っているこの状況で、今更何をしに来た、アルフィン皇女。」
「「……………………」」
会釈をされたリウイは静かな表情で答えた後目を細めてアルフィン皇女に問いかけ、その様子をイリーナは複雑そうな表情で、エクリアは静かな表情で黙って見守っていた。

「まずは内戦の件について謝罪させてください…………シュバルツァー男爵夫妻の好意に甘えて軽はずみにも貴国の領土であるユミルに潜伏し続けた結果、ユミルが猟兵達によって襲撃されてその襲撃でテオおじ様が重傷を負われ、貴国の令嬢であるエリスまで拉致されるという貴国としてはとても許されない所業を我が国が行ってしまい、誠に申し訳ございませんでした…………!」
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