プロローグ
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なんだか、楽しい気持ちだ。
ようやく戦い終わって異空から出られたという開放感、生きているという安堵、この世界を守ったのだという充足感、それに加えて今日は、ついに一人でヴァイスタを倒したということもあって、普段以上に楽しい気持ちになっていたのである。
広い歩道を、五人は横並びで歩いている。
令堂和咲。
明木治奈。
昭刃和美。
大鳥正香。
平家成葉。
「和咲は、どっちがいい? 駅前の雑貨屋とドンキ」
和美が尋ねる。
「わたしは別に、どこでもいいよ」
にこり微笑んだ。
適当に答えたわけじゃない。
みんながいるのなら、どこでもいいんだ。
と、仲間がいるというこの心地よさに、和咲は微笑んでいたのである。
こうして並んで歩きながら他愛のない話をするような友達のいることに。
ほんの少し前までは、この四人の誰とも知り合いじゃなかった。
でもいまは知り合いどころか友達。
いや、違う。
かけがえのない、親友なんだ。
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