第二章
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男は強く闘いは中々決着がつかなかった、だが長い間闘っている時にだ。
その場にたまたま風の神が来た、風の神はまずはソルダヌィと闘っている男を見て言った。
「貴様はこの辺りを荒らし回っている邪神か」
「私を邪神と言うか」
「その他に何と言う」
こう男に言うのだった。
「主神のお言葉に逆らい勝手にこの場所に居座って好き勝手しているのだからな」
「ふん、私が力があるからだ」
だからだとだ、男は風の神に反論した。
「この辺りを好きにしていいのだ」
「そんな勝手なことが許されるか」
「なら私に勝ってみろ」
男はあくまで言う、そうしてソルダヌィと闘い続けるが風の神は今度は男と闘うソルダヌィに対して言った。
「まさかここで会うとはな」
「思わぬ出会いだな」
「まさかこの邪神と闘っているとはな」
「鹿を追っていると前に出てきてな」
「鹿を獲らせないか」
「そうだ、言い掛かりをつけてきてな」
「こいつはそうした奴だ、勝手にこの場所に居座ってだ」
風の神はソルダヌィにもこのことを話した。
「そうしてだ」
「好き勝手なことをしているか」
「そうだ、とんでもない奴だ」
「事情はわかった、しかしこいつはな」
「強いな」
「俺一人の手に余る」
「ならすぐにオルダヌィを連れて来る」
ソルダヌィの兄である彼をというのだ。
「そして共に闘うぞ」
「三人でか」
「そうだ、そうするぞ」
こう言ってだ、そのうえでだった。
風の神はすぐにオルダヌィを呼びに行った、彼は近くの川で釣りをしていたがそこで風の神に話を聞いてだった。
弟が男と闘っている場所まで案内してもらった、そしてそこで三人で力を合わせて男と闘い。
三人はそれぞれ男に一撃を浴びせた、すると男はそれで劣勢を実感してだった。
慌てて地面の底に潜ってしまった、そうして言うのだった。
「覚えていろ」
「そうだ、あいつはかなり性根が悪い」
風の神は男が立ち去ったところで兄弟に話した。
「だから放っておくとな」
「必ずか」
「俺達に仕返しに来るか」
「そうだ、そしてまたやりたい放題をする」
ソルダヌィに言った様にというのだ。
「そうなるからな」
「だからか」
「ここはか」
「あいつを追うぞ、いいな」
こう兄弟に言うのだった。
「そして御前達とこの辺りの憂いをなくすぞ」
「ではな」
「あいつを追うとしよう」
兄弟は風の神の言葉に頷いた、それで三人で話してオルダヌィは男が逃げた地下から彼を追ってだった。
風の神は空を飛びソルダヌィは大地を歩いて男を探した。そうして暫くはお互いにバラバラになって動いたが。
風の神はソルダヌィのところに来て彼に言ってきた。
「見付けたぞ」
「何処にいる」
「太陽の神の家だ」
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