第三章
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「本当にね」
「けれどそれが猫でね」
「悪さをすることもなのね」
「愛嬌のうちよ」
「そうね、愛嬌って言われると」
「そうでしょ」
「ええ、引っ掻いたり噛んだりしてきて」
そしてというのだ。
「御飯がないとお皿のところまで来て鳴いてけづくろいしろってこっち見てしないと攻撃してきたりして」
「家事の邪魔はして」
「そんなのだけれど」
それでもとだ、満里奈は美奈代に話した。
「そういった悪いことがね」
「かえっていいのよね」
「本当にね、それじゃあ」
「これからも一緒に楽しくね」
「暮らしていくわ」
こう話してだ、そしてだった。
満里奈は家に帰ってまたミミとの暮らしを楽しんだ、家に帰るとすぐに玄関まで来て迎えてきたが。
「ニャア」
「御飯くれっていうの?」
ミミは答えなかった、だがその代わりに。
ある場所に駆けていった、満里奈が追いかけると御飯を入れるお皿の前だった。そこで満里奈の方に顔を向ける。
それで満里奈もわかってだった、ミミにご飯をあげた。その次の日は休日で朝から部屋の中を掃除していたが。
ミミは掃除機の前に寝そべったり掃除機に攻撃したりしていた、それでリビングで食器を洗っている秀治はこんなことを言った。
「いつも邪魔するな」
「ええ、お掃除の時はね」
満里奈は掃除機を動かしながら夫の言葉に応えた。
「こうしてね」
「邪魔するな」
「いつもよ」
「掃除機の前に来たりな」
「掃除機の傍に来て攻撃してきたり」
「本当に邪魔するな」
「この通りね、けれど」
邪魔をするミミを見つつだ、満里奈は首を傾げさせて言った。
「何で掃除機が好きなのかしら」
「何かな」
秀治は妻の馬の疑問に答えた。
「猫によって色々らしいぞ」
「掃除機が好きだったりするの」
「怖がったりもするしな」
そうした猫もいるというのだ。
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