第二章
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「命あってじゃ」
「二つの試練の中で生きてですね」
「乗り越えればよい」
こう言ってだった、老人はブケオに弟子入りの試練を受けさせた。最初は船を漕いで次は泳いでだった。パラオの全ての島々を巡ることとなった。
ブケオは果敢にこの試練に向かい途中鮫や他の海の大きな魚や化けもの達とも戦い全てを倒しながらだった。
それぞれの島に固有にある貝達も手に入れてだった、老人に渡していった。船でも泳ぎでもそうすると。
老人は彼に確かな声で告げた。
「見事、船も泳ぎも果たした」
「ならばですか」
「弟子入りを許す、それだけの船や泳ぎが出来れば」
それならばというのだ。
「如何なる試練も乗り越えて強くなれる」
「それでは」
「今からわしの全てを授けよう」
こう言って老人は彼に兵法と槍を教えた、すると彼は瞬く間に兵法も槍も身に着けて双方において素晴らしきものを備えた。
そして故郷のガルボーヅルに戻って故郷の戦士となった、彼の兵法と槍それに船と泳ぎは無敵でカルボーヅルにその人ありと呼ばれるまでになった。
彼がそう呼ばれる様になった時ガラルヅとガルホロンが戦をはじめた、そしてガルホルンのホロホルイブという者がいてだった。
恐ろしいまでの強さだった、何故強いかというと。
「槍も他の武器も身体を通さない」
「全く効き目がないぞ」
「身体中が鼈甲で覆われているからな」
「あれでは武器が利かない」
「しかも武芸も凄い」
「一体どうすれば勝てるのだ」
「このままではガラルヅは負ける」
「そうなってしまうぞ」
ガラルヅの者達は心の底から危機を感じた、その時にだ。
彼等は自分達がガルボーヅルと手を結んでいることからこう話した。
「ガルボーヅルに凄い男がいたな」
「そうだったな」
「ブケオという男だ」
「かなりの男前だと評判だ」
「しかも兵法と槍に長けているという」
「ならそのブケオに来てもらおう」
「そうして助けてもらおう」
こう話してだった。
ガラルヅの者達がすぐにガルボーヅルを出てブケオのところに行った、そうしてそのうえで彼に頼んだ。
「是非助けて欲しい」
「今我々は大変なのだ」
「ガルホルンのホソホルイブという男が強い」
「ただ武芸に秀でているだけではない」
「身体が鼈甲で覆われていて武器が通じない」
「だから無敵なのだ」
「その無敵の男が敵にいて大変なのだ」
こうブケオに話すのだった。
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