374部分:目を閉じてその一
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目を閉じてその一
目を閉じて
遊園地での騒ぎから暫く経って。クラスの面々は相変わらず遊んでいた。
今日はスタープラチナの一室を貸しきっていた。そうしてフリータイムフリードリンクで馬鹿騒ぎをしていた。
「宿題やった?」
「全然」
茜が咲に答えていた。
「もう夏休みも半分だけれどね」
「それ咲も」
彼女も同じなのであった。
「何か遊ぶのに忙しくて手つけてないのよね」
「実はこの前少しはやろうって思って教会に宿題持っていたんだけれどね」
「そうだったわね」
奈々瀬が静華の言葉に頷く。
「けれどね。それでも結局やらずじまいで」
「遊んでばっかりだったのよ」
「それって全然駄目じゃねえかよ」
佐々がそれを聞いてすぐに突っ込みを入れた。
「何だよ、何もやってねえのかよ」
「えっ、俺もだけれどよ」
「俺も」
野茂と坂上もなのだった。
「全然やってねえぜ」
「一文字も書いてねえぜ」
「俺もそうだぜ」
野本もそうであった。
「っていうか開いたら頭痛がするんだけれどよ。何でだ?」
「御前そりゃ幾ら何でも極端だろ」
坪本がその彼に突っ込みを入れた。
「まあ俺も一文字も書いてねえけれどな」
「何か皆全然やってねえのかよ」
春華の言葉は明らかに何もしていない者の言葉であった。
「うちも最近仮面ライダーブラック観るのに忙しかったけれどよ。部活よ」
「私も部活とあと最近中森明菜に凝ってて」
凛もなのだった。
「ちょっと。開いてもいないけれど」
「そろそろやった方がいいよ」
桐生がその彼等にぽつりと言ってきた。
「もう半分だし」
「まだ半分だぜ」
「そうよそうよ」
しかしやっていない面々はこう前向きに考えているのであった。
「あと半分、ガーーーーーーーーッてやればな」
「それで終わりよ」
「最悪あと三日」
やはりかなりいい加減なものである。
「三日あればどうにかなるって」
「楽勝楽勝」
「そんなものかな」
加山はそれを聞いても首を傾げるばかりであった。
「あまりそうは思えないけれど」
「私も」
そしてそれは千佳も同じであった。
「やっぱり。少しずつ真面目にやるもんじゃないの?」
「そうね」
恵美も同じ考えであった。
「私はもう終わったけれど」
「げっ、もうかよ」
「めぐりんって真面目!?」
彼女の仇名も何時の間にか決まっていた。勿論名付け親は春華である。
「うちなんてよ、ずっと倉田てつをさんの歌聴いてたのによ」
「あの物凄い歌聴いてたの!?」
「マジかよ」
皆これには思いきり引いた。
「あれはなあ。もうな」
「藤岡弘、さんも宮内洋さんも結構だけれどな」
皆宿題から倉田てつをの
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