第二章
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「だからね」
「わかるかも知れないのね」
「これからね。私ははじめて観るけれど」
友人の今の言葉を聞いてだ、それでだった。
考えが変わってだ、こう彼女に言った。
「貴女の言葉聞いてね」
「それならっていうのね」
「ええ、それでね」
そのうえでとだ、彼女にさらに言った。
「わかるかも知れないから」
「今から観ることね」
「そうしましょう」
友人に言ってだった、彼女と二人でマリオネットが行われる百貨店の催しの場まで行った。だがまだはじまっていなかった。
開演まで十分位あった、それで私達はその十分位を待つことにして用意してあった席に並んで座った。そこでだった。
私達はその十分位をとりとめのない話で潰していたが時間になってそれで開演となった。すると前の壇にだった。
小さな舞台の模型が置かれてだった、一組の男女の人が来て名乗ってきた。
「私達実はこの百貨店の社員で」
「マリオネットのお仕事もしています」
「それで今日はここでマリオネットをします」
「宜しくお願いします」
こんなことを言ってきた、他には大学時代にサークルで活動をしていてそこでマリオネットを身に着けたとも話してくれた。全体的に礼儀正しくてはきはきとしていて印象のいいお話だった。そうしてだった。
そのお話の後で開演となってだった。
二人が上から糸で吊るされたお人形、パペットで出来てコミカルにデザインされたそれを器用に動かしてだった。
そうしつつコントみたいに軽快な会話をした、それが人形達の会話になっているのがわかった。NHKの人形を使った番組みたいだった。あちらは下からの針金とかで動かしているけれどだ。
動かし方も会話も上手だった、それで私達も他のお客さん達も動きや会話に笑ったり頷いたりした。毒の利いた言葉も出たり風刺もあった。
それで私達はマリオネットの劇を楽しむことが出来た、そしてだった。
私は今は自分の隣の席に座っている友人の言ったことを心の中で思い出した、それで心の中で反芻してだった。
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