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駄目親父としっかり娘の珍道中
第90話 会話は噛み合ってても腹の底はグダグダだったりする
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向かい一言言葉を放った。

「ウホ(よぉ姉ちゃん良いケツしてんなぁ。俺様の〇〇〇ぶっこんでやるからその服脱いでケツこっち向けろよ!)」

 ウホと言う言葉に意味などなかった。
 
 だが、そのウホと言う言葉を聞いたゴリラカップルは突如として激怒し、暴れ始めた。

【ウホウホォォォ!!(何だ貴様! 私の花嫁に向かってそんな破廉恥な発言、それでも侍かぁぁ!!)】

【ウホウホホォォォ!!(いやぁぁぁ! 痴漢!変態!ド変態!大変態よぉぉぉぉ!!)】

「えええええええええええええええええええ! 何で暴れるのぉぉぉぉぉぉ!」

 場の空気を鎮めようと放った一言が返って場の空気を乱す羽目になった。

 目の前で暴れ回るゴリラカップルに対しテンパる近藤。更にはテンパる近藤を見て後ろに居たアリアまでもがテンパりだす始末だった。

「い、勲さぁん! 大丈夫なんですかぁ!?」

「だだだ、大丈夫大丈夫ですよぉぉぉ!この程度なんてことないですよぉぉぉ!」

 大丈夫アピールをしている近藤だが、顔は真っ青になって冷や汗ダラダラ流している。とても大丈夫には見えない。

 その間にもゴリラカップルは今にも近藤に殴りかかろうとすらしていた。

 最早これまでか。そう思った矢先、突如頭上から落下してきた何かがゴリラカップルの脳天を直撃し地に伏せさせてしまった。

「え?」

「あ、すいませぇん。瓦落としちゃったんですけどぉ、大丈夫ですかぁ?」

「えぇ!?」

 聞き慣れた声。その声を聴いた途端、近藤の中で危険信号のシグナルがひっきりなしになりまくっていた。

 見たくない。声のした方を見たくない。だが、見なければならない。見ないといけない。

 意を決し、先の声が聞き間違い、空耳、緊張から来た幻聴であってくれと願いつつ見上げた。

 だが、彼の願いは天には届かなかった。

「あり? ゴリラじゃねぇか」

「ほんとだぁ。ゴリラが袴着てるネ」

「こんにちは。ゴリラ局長さん」

「よ・・・万事屋・・・」

 其処に居たのは今此処で一番会いたくない存在、万事屋ご一行が其処に居た。

(な、何で此処に万事屋が・・・しまっ・・・うぎゃああああああああああああああああ!!!)

 万事屋の姿を見た近藤の肛門はついに我慢の限界を超え、そして封印されていた扉は遂に音を立てて開いてしまったのであった。




     つづく
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