第90話 会話は噛み合ってても腹の底はグダグダだったりする
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と良いムードになる筈!)
とまぁ、なんやかんやで良い流れにまで持ってこれた近藤とアリア。その後二人は仲良く縁側を連れ歩く形となった。
「い、いやぁ・・・良い天気ですねぇ・・・雲一つない晴天日和とはこの事ですなぁ」
「そ、そうですね! こんな天気滅多にないですよね」
それだけだった。
その後は二人揃ってだんまりしながらただただ縁側を歩くだけだった。
(やべぇ・・・全くタイミングが掴めねぇ。これじゃ一行に厠に行けねぇよ)
(やばい・・・全くタイミングが掴めない。これじゃ全然会話が弾まないじゃない)
((どうしよう・・・))
歩きながら悩む二人。すると、そんな二人の前に別のカップルが歩み寄ってくるのが見えた。
それだけであればさして気にする事もないのだが、そのカップルと言うのが、何を隠そう巨大なゴリラのカップルだったのだ。
【ウホウホ(良い天気ですね、王女)】
【ウホウホ(本当ね。まるで私たちの門出を祝福しているみたいだわ)】
しかもゴリラの方が割と饒舌に会話をしている始末だった。
まぁ、この程度であれば銀魂キャラであれば「あ、ゴリラだ」だけで終わる筈だろう。
だが、リリカルキャラのアリアにはその光景に思わず絶句してしまうのも無理はなかったりする。
「え、ええええええ!!? ゴリラ? 何でゴリラが此処に? って言うか、何でゴリラが普通に着物と紋付姿?」
「あ、アリアさん!? ちょっと落ち着いて! 此処では割とあれが普通だから。普通にゴリラとかその辺歩いているものだから」
「えぇ!? ゴリラが普通に歩いている物なんですか? そんなの危険すぎるじゃないですか! 動物園とかに連絡して引き取ってもらえないんですか?」
「いやいやいや! 彼らはそう言う類じゃないんで! 一応、あれもこちらの秩序とかルールとか守ってる側なんでーーー」
突然現れたゴリラにパニック状態になるアリアを必死に落ち着かせようとする近藤。そんな二人の騒ぎに気付いたのかゴリラカップルがこちらを凝視し始めて来た。
(や、やばい・・・今此処でこいつらとひと悶着なんて起こそうものならアリアさんが確実にパニックになる。此処は俺が適当にウホとか言って追っ払うしかないか。まぁウホとか適当に言っておきゃ通じるだろう)
このままゴリラカップルと長い時間一緒にいるなど御免被る。
そう思い、近藤は一歩前に出てゴリラカップルの視線を一身に浴びた。
「い、勲さん!?」
「任せて下さいアリアさん。俺達真選組は彼らみたいな天人の扱いも仕事に含まれてますんで。こう言った面倒毎なんてのもお手の物なんですよ」
心配そうに見つめるアリアを背に、近藤はゴリラカップルに
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