第90話 会話は噛み合ってても腹の底はグダグダだったりする
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」
「えと・・・何か、すみませんでした・・・まさか初登場の人にこんな事させるなんて・・・ほんと、これ書いてる作者はリリカルなのはが嫌いなのかな?」
「そうね。明らかにこれを書いてる人から悪意に似た何かを感じたわ。それも物凄くドス黒い程のねーーー」
作者のドス黒い悪意の標的にされてしまった事に激しい不安を感じる謎の女性は、身震いしつつ青ざめた顔をしていた。
「そ、そう言えば・・・まだお互い名乗ってなかったですよね・・・こんな時にあれなんですけど・・・」
「御免なさい。今は悠長に自己紹介してる場合じゃないの。縁があったらまたその時にでもするね」
そう言って彼女はその場を後にしようと一歩踏み出した。
丁度自分が落下した箇所を踏み抜いた途端、屋根が音を立てて崩壊し、その際に出来た巨大な穴に彼女は吸い込まれるように下へと落下していきーーー
「え!?」
「あ!!」
咄嗟に新八が彼女の手を掴むが、そのせいで今度は自分までもが重力の流れに従い二人揃って仲良く下の階におっこちてしまった。
「え! あ!! ひゃあああぁぁぁ!」
「うわあぁぁぁ! ぼ、僕まで落ちるぅぅぅぅ!!」
激しい振動と共に床下へと落下した二人。幸い地面じゃなくて畳の上だったのでちょっぴり痛い程度で済んだのは幸いだった。
ちょっぴり痛かったけどねーーー
「いたたっ・・・参ったなぁ、修理を依頼されてたのに返って壊しちゃったよ。これじゃ依頼料なんて貰えやしないなぁ」
「し、新ちゃん!!」
「え?」
突如、自身を呼ぶ声に気づき、声のした方へと視線が動いた。
其処に居たのは、新八の姉お妙と、そのお妙に抱き着いている隻眼の美青年の姿だった。
***
(やばい・・・かなりやばいぞ。どれくらいやばいかって言うとマジでやばい)
近藤は今心底混迷極まっていた。何せ、味方だと思っていたエンゼル勲がよりにもよって完全に敵側になってしまっていたからだ。
(最早エンゼル勲もデビル勲も当てにはならねぇ。どうする。どうやってこの縁談を切り抜けりゃ良いんだ)
「あの、勲さん」
「え!? あ、はい!!」
突如、この気まずい空気を破ったのはアリアの方だった。
「前に、クロノ君から聞いていたんですよ。近藤勲さんは真の侍であり、同時に部下思いの良い上司だって褒めてましたよ」
「えぇ!? あ、あぁそうだったんですか? いやぁ照れますなぁ。いやねぇ! クロノ君とは前に一緒に仕事をしただけなんですけどね。しかし彼にそんな風に思って貰えていただなんて・・・いやぁでもねぇ。クロノ君も立派でしたよ。執務に実直であの若さでありながら将来は有望で
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