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女神と星座の導きによりて
星25 帰還
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誰も居ませんよね?

 ━━━━━ふん、やっと来たか

 おおう、噂をすれば影?ですね。

 ━━━━━さっさと入れ。”私”がお待ちかねだぞ?

 うおぅ、さり気なく”私”とか言っていましたが、この言い方は……多分ですけど、

 「悪サガっぽいですね……」

 ぽつりと呟いたつもりだったんですけど、

 ━━━━━聞こえているぞ、誰が”悪”サガだ。誰が。

 いや、あんたですよ。あんた。
 でも、聞こえていたとか、どんだけ耳が良いんですか。
 地獄耳ですか、そうですか。

 ━━━━━……いい加減にしろ、さっさと入って来い。
 
 「はい、わかりました」

 こういう時は、返事は一回で済ませた方が良いんですよね。
 ワザとらしく二回言うと怒られますから、要注意です。
 ……ふっ、経験者は語る、ですよ。
 まぁ、此処でうだうだしていても仕方ないので、言われた通りに双児宮に入りました。
 
 「……お久しぶりですね。サガ」

 双児宮に入ってしばらくすると、見覚えのある後ろ姿がありました。
 その後ろ姿に思わず挨拶をしたら、

 「……真名!」

 っと、叫ぶ様に呼ばれて顔に影が出来たと思ったら、抱きしめられて「なんじゃい!?」と思って顔を上げたら、またですよ!また!
 こう、感動の再会?的な?感じにいつなりました!?
 またキスされてるんですけど!?
 何故避けなかったのか?避けれるハズないですよ!滅茶苦茶速かったですよ!?
 光速越えてませんでした?って、聞きたい位ですよ!
 この人、キスが好きですね!?本当になんなんですか!
 ……ああ、もう!仕方ないですね。
 しばらくこうしててあげますよ!ちくせう!
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