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女神と星座の導きによりて
星25 帰還
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 「私は陰からアテナをお守りする為に此処にいるのですよ。なので、秘密にしなければなりません」(※嘘ではありません)

 「……そう、なのか」

 「はい。アルデバランの負担になってしまう様で、すみません」

 すみません、アルデバラン。本当は貴方とも会うつもりはなかったのですが……、任務に出ているか、訓練に行っているかとも願っていたのですけど。

 「私との事は新しく入った女官といった風に接して頂けると助かります」

 「真名を女官として見ろ……と?」

 なんですか、その「何を言っているんだ?」っという顔は。

 「まぁ、今更感はするでしょうけど我慢して下さい」

 「あ、ああ。わかった」

 約束ですよ!

 「はい、アルデバラン!」

 「?」

 私はお約束恒例の小指を突き出し、

 「指切りです!」

 にっこりとアルデバランに笑いかけました。
 するとアルデバランは意表を突かれたという顔になり、高々に笑い出しました。な、なんですか?

 「はははははは!こういうやり取りも、懐かしいな!真名が真名のままで安心したぞ!……わかった。このアルデバラン、牡牛座の黄金聖衣に誓おう!秘密を守ると!」

 おおう、ちょっと大げさですかね。
 でも、悪サガからアルデバランを守る為です。ここは良しとしましょう。
 そしてアルデバランと指切りをして、さて、そろそろ行きますか。

 「では、アルデバラン。私はそろそろ行かねば」

 「ふむ、そうか……。また、会えるんだろうな?」

 アルデバランにしては珍しく不安顔ですね。
 ああ、そうか。私が眠っている間、サガと年中組の三人位しか聖域に居た事は知らなかったみたいでしたし、沙織にテレポーテーションされた分も足すと、丁度七年居なかった事になるんですね。

 「会えますよ。同じ聖域に居るのですから」

 「 ! そうか、うむ、そうだな。すまんな!変な事を聞いてしまった!」

 「いえいえ、では、また会いましょう」

 そう言って手を振り、次の宮、双児宮に向かうのでした。
 

 □■□■□■□■□■□■


 「さてはて、流石に此処に居る訳ないでしょうけど、一応探りますか」

 こうして聖域を上るのは久しぶりでしたので、懐かしみながら上ってしまいました。
 双児宮ではよくカノンをおちょ……こほん。一緒に追いかけっこしましたね!
 そんな事もあったなー、なんて現実逃避してるばやいではないのです。
 な、なんで居るんですかー!?
 
 「さ、サガ……!?」

 うわっ、思いかけず大きな声が出てしまいましたよ。
 双児宮にまだ入った訳ではないので、キョロキョロと周りを見渡します。
 だ、
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