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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
最終話:天より他に知る者もなく
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アクセルは額のコアにまともに受けて吹き飛ばされる。
それを見たゼロは瞠目しながらも的確にセイバーで両断し、ルインはアクセルを受け止めると、エックスはエネルギーチャージを終えたバスターをルミネに向けてチャージショットを放った。
チャージショットの直撃を受け、派手な音を立てながらルミネの亡骸は粉砕された。
「ぐ…うう…」
「ルイン、アクセルは?」
「大丈夫、額のコアのクリスタルが割れただけみたい。今、エイリアとアイリスが総監に通信をしてゲイトやドクター達の手配をしてるよ」
ルインの言葉にゼロはアイリス達に視線を向けると、確かにエイリアとアイリスがシグナスに通信を繋いでいた。
「…終わったね……帰ろうか…」
「…そうだな」
アクセルの身を案じながらもエックス達はシグマパレスを後にして軌道エレベーターに乗り込んで、地球に戻るのであった。
そして、新世代型レプリロイドの暴動事件は終わりを告げ、治療を受けたアクセルは数日後に目を覚まし、エックス達にルミネとの会話の一部始終を聞かせる。
シグマは役目を終えた…と言うことはシグマが現れることはもうないということを意味するが、本当なのだろうか?
「だが、だからと言ってイレギュラーの脅威が無くなるわけでもない…それにルミネがそう言っていたように俺達が滅ぶのが運命であったとしても、俺達は戦わなければならない。その運命とやらと」
ゼロの言葉に全員が頷いた。
そして更に時が流れ、エックスはルインとエイリアを伴って今は亡きケインの研究所に足を運んでいた。
死んでいった同胞やケインの墓石にそっと花束を置いて祈りを捧げた後、エックス達は今のこの研究所の所有者であるドップラーに挨拶をして研究所を後にすると、仲良く歩く2人組を発見した。
「アクセル、ルナ」
「お?エックス」
「やあ、エックス。お墓参り?」
「そうよ、アクセルも?」
「うん、レッド達や……後はルナの死んじゃった知り合いの人に…ね…」
寂しげに微笑むアクセル。
あれ以来、アクセルは精神的な幼さは大分抜けた。
理由が理由なだけに喜ぶようなことではないが。
「?」
そんなアクセルに隣にいるルナは疑問符を浮かべていた。
ルナは動力炉が停止していた以外はダメージは修理可能な範囲であったが、電子頭脳の方に問題があった。
度重なる過剰解析のせいで記憶データが破壊されてしまい、例え再起動してもルナの記憶は殆どないだろうと言うゲイトの言葉にエックス達は一度は絶望したが、アクセルがルナの復活を望んだのだ。
思い出や絆はまた最初からやり直せばいいと言うアクセルの強い希望により、ゲイトは出来る限りの手を尽くしてルナを再起動させた。
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