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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第157話:LUMINE
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っ…僕を回復させたことを後悔するなよ!!」
データによってウェーブウォールの対処方法は頭に入っている。
迅速に壁蹴りで水晶壁を駆け登り、それを飛び越えて行くことを続けていくのがこの技の対処方法。
そしてこの技は新たな水晶壁を出すのに時間が掛かるために反撃のチャンスは出てくる。
「流石ですね、トリロビッチのウェーブウォールを容易く飛び越えるとは」
「仲間がその技を使う奴と戦ったからね!!そして今のあんたはこいつが弱点なんじゃないの!?スパイラルマグナム!!」
スパイラルマグナムのマグナム弾を発射し、ルミネの左肩に空間すら歪ませる弾が掠る。
「お見事です。即座にこの能力の弱点を見抜くとは。流石は我々、新世代型のプロトタイプ」
肩の傷を押さえながらもルミネは不敵に微笑んだ。
対象の能力をコピーしている間は自分自身の弱点が対象の物と同じになると言う欠点を見抜かれたにも関わらず、余裕の表情を崩さない。
「…………」
「ああ、そう言えばあなたはヤコブでルナとも戦ったのでしたね。彼女の不完全なコピー能力は強化されていましたし…それで私の対処方法が分かったんですね?戦いは残念な結果でしたが」
「ルナを壊したあんたらが良くそんなこと言えるね?」
不快そうに言うアクセルに対してルミネも心外そうに表情を顰めた。
「あれは私も知りませんでした。私は当時、覚醒するまで別室に囚われていたので…もしシグマがあのような愚行をするなら止めていましたよ。私個人としては彼女の人柄を好ましく思っていましたからね。そうでなければ彼女をわざわざ軌道エレベーター管理施設へのスカウトなどしませんよ。」
「………」
それを聞いて思わず納得してしまう。
今までの新世代型レプリロイドはシグマに忠誠を誓っていたのにも関わらず、ルミネにはシグマに対する忠誠心が全く感じられない。
「…さて、会話はこれくらいにしましょうか。今となっては彼女は過去の存在となってしまった。今は新たな新世界のための戦いに集中しましょう!!キューブフォールズ!!これがかわせますか!!?」
「っ!?」
アクセルの真上にアントニオンのスペシャルアタックで巨大な重力球を発生させ、周囲の破片を集めて製錬したキューブをアクセル目掛けて大量に落下させていく。
咄嗟にローリングで回避し、次々と落下してくるキューブをアクセルは必死に避ける。
回避に精一杯でルミネに攻撃をすることが出来ず、ルミネの次の攻撃を許してしまう。
「キューブフォールズを避けますか…ならば次はこれです。」
指先を開いた状態…貫手の状態で構えるルミネの腕に凄まじい衝撃波が纏われる。
「っ!!」
「受けなさい…葉断突!!」
パンデモ
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