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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第206話「絶対神界戦線」
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のはと奏も動いた。

「シュートッ!」

「ッ……!」

 椿達によって教えられた、霊力や魔力を研ぎ澄ます方法。
 それにより、二人の魔力及び霊力の運用効率は格段に上がっていた。
 魔法の発動はほぼノータイムで行われ、間合いを詰める二人に並走するように、二人の魔力弾が放たれた。

「はっ!」

 間合いを詰めようとする二人に対し、神が刃を振るって斬撃を飛ばす。
 当然ながら、これは牽制でしかないため、当たる事はなかった。
 だが、僅かに二人の肉薄する速度が落ちる。その間に、神二人は体勢を整えてしまう。

「ふっ……!」

   ―――“Delay(ディレイ)

「はぁっ!」

「くっ!」

 先行した奏が、待ち構えていた片方の神に刃を振るう。
 真正面からなため、あっさりと受け止められるが、それは奏の想定通りだった。
 次の動作に移ると同時に移動魔法を使い、今度はもう片方へと刃を振るった。
 結局その攻撃も受け止められたが、なのはがそれの後に続いた。
 奏の後を引き継ぐように、最初の神へと攻撃を仕掛ける。

   ―――“Delay(ディレイ)

「シッ!」

「はぁあっ!」

 少しばかり剣戟を繰り広げた後、奏は再び移動魔法を使う。
 移動先はなのはを含めた三人の頭上。
 先ほど放っておいた魔力弾と共に、斬撃を雨あられのように飛ばす。
 なのはは、その斬撃を躱しつつ、同じように魔力弾を神へとぶつける。
 同時に、二人の神の間に移動し、斬撃を薙ぎ払うように飛ばす。

   ―――“Angel Feather(エンジェルフェザー)
   ―――“Divine Rain(ディバインレイン)

「なのは……!」

「奏ちゃん!」

 互いに名前を呼びあい、お互いが放った魔法の中を舞うように避ける。
 同時に神二人へと攻撃を仕掛け、一種の舞踏のようになっていた。

「なんだ、この連携は……!?」

 それは、いくら連携に優れていようが信じられないものだった。
 なにせ、二人分の弾幕だ。避けるだけでも難しいと言えるほどだ。
 だと言うのに、奏となのははその中を舞うように動きながら、さらに連携をとって神二人へと攻撃を仕掛けている。
 しかも、お互いの魔法に注意する事もなく、誤爆せずにだ。
 いくら何でも、その連携はあり得ない程に優れていた。
 最も連携が上手いと言える優香と光輝でさえ、ここまでとはいかないだろう。

「ちぃっ……つぁっ!!」

「っ!」

「くっ!」

 だが、それと勝てるかは別問題だ。
 なのはと一対一で戦っていた方の神が、二人から間合いを取った。
 そのまま、理力を用いて驚異的な衝撃波を放ち、二人を
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