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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第206話「絶対神界戦線」
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の刃を抜く。

   ―――“Delay(ディレイ)

「ッ!!」

 直後に移動魔法で背後に回り、思いっきり蹴り飛ばした。

「ぐっ!?」

「がっ!?」

 吹き飛んだ神は、別方向から飛んできていた神とぶつかり、そこで落ちた。

「なのは……?」

「あ、奏ちゃん」

 どうやら、吹き飛ばしたのはなのはだったようだ。

「………」

「……、………」

 少しばかりお互いを見つめ、無言で隣に並び立つ。
 言葉は不要だった。そのまま、二人で二人の神を相手にする事に決めた。

「『奏ちゃん、行けるよね?』」

「『ええ。なのはは?』」

「『好調、かな。こんな状況下だけど、相手の動きが見えるよ』」

「『私も同じよ』」

 念話で会話しつつ、起き上がった神二名を警戒する。
 あれは連撃の中で入っただけの物理攻撃に過ぎない。
 勝つ“意志”が込められていようと、あの一撃ではダメージはほとんどなかったようだ。

「『なのはの相手はどんな神?』」

「『剣が得意みたい。でも、剣以外を使う事はない……かな。斬撃を飛ばしたりは出来るみたいだけど、基本的に剣に関する攻撃しかしてこないよ』」

「『そう。私の方は、不自然に互角だったわ。私がハンドソニックに重点を置いてからは使っていないけど、普通に遠距離魔法みたいな事もするわ』」

 お互い情報交換し、少しでも相手について知る。
 しかし、僅かな戦闘時間で知れる事など僅かしかない。
 どちらの神も剣を扱う事以外、よくわからなかった。

「『“性質”はさすがに……わからないわね』」

「『うん……ちょっとね……』」

 初戦での戦いは相手の“性質”による弱点を突いていた。
 だが、それは“性質”が分かっていたからこそ出来た事だ。
 今回の相手はそう易々と“性質”を明かす訳がなく、故に攻めあぐねていた。

「『……さっきまでの攻防から、まともにやりあう事もできるわ』」

「『じゃあ、とりあえずは……』」

「『さっきまでと同じように、戦うだけよ』」

 奏が前に出て、前衛と後衛の形を取る。
 御神流を習得してから、なのはも前衛が容易になったが、連携としてはこちらの方が上手く行う事が出来るため、この形を取っている。

「(動きをよく見て、対処する。基本にして、重要な事だけど……うん、やれる)」

「(後は如何にしてなのはと連携を取るかだけど……大丈夫。“出来る”わ)」

 特別何かある訳でもなく、特訓でもそこまでなのはと重点的に鍛えた訳でもない。
 しかし、なのはと連携を取るにあたって、奏には何か確信染みた感覚があった。

「「ッ!!」」

 神二人が動きだす。
 同時に、な
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