第7章:神界大戦
第206話「絶対神界戦線」
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言った。
その視線の先には……
「(速い……!)」
数人の神が敵陣へと飛び出していた。
その神々の中心となっているのは、ディータ。
戦線の中でも戦闘力が高い何人かが敵陣を?き乱すために飛び出したのだ。
「うぇえっ!?一撃!?」
「ただの攻撃じゃないわ。おそらく、神としての“性質”が……」
「……だとしても、一撃で倒すって相当だな……」
アリシア、奏、神夜の順に驚き、言葉を述べる。
ディータは敵の神々の攻撃を捌き、躱し、反撃を放っていた。
その一撃で、次々と敵の神々を気絶させていたのだ。
ただの物理攻撃にしか見えないが、その攻撃一つ一つに彼の“性質”が込められていた。
“決意の性質”により、その攻撃には敵を打ち倒すという“決意”が込められている。
その“決意”が直接敵に叩き込まれたため、敵の“意志”に干渉し、挫いていた。
そのため、ディータは一撃で敵を次々と倒せていたのだ。
「……まずいな」
「え?」
「感づかれている」
「……そうだね」
「ですね」
優輝の呟きに、司が聞き返す。
同じように気付かれている事に気付いていたのか、とこよとサーラが頷く。
「構えろ。一部の奴らがこっちに来るぞ」
「尤も、もう仕掛けられていますけどね……!」
「障壁を張りな!」
ユーリが魄翼を展開し、紫陽が指示を出す。
そして、他の皆も行動を起こした瞬間、閃光が全員を襲った。
「ぐ、ぁああっ!?」
「くぅううっ……!」
それぞれが身を守るために張った障壁はいとも容易く破られてしまった。
全員が吹き飛び、急いで体勢を立て直そうとする。
「全員、各個撃破……いや、持ち堪えろ!」
だが、その前にクロノの指示が飛ぶ。
なぜなら、それぞれに一人ずつ敵の神が襲い掛かったからだ。
「おいおい、マジかよ……!」
「っ……行くよ……!」
慄く者、戦意を高ぶらせる者。
反応は様々だが、それぞれが対応する。
幸いと言うべきか、どの敵も圧倒的差のある実力ではないようで、すぐに負けると言う事は誰にも起きる事はなかった。
「(こちらは連携も鍛えてきた。対し、相手は洗脳されて群れているだけ。一対一ならともかく、連携を取れば簡単に負ける事はないだろう)」
優輝は一人の神を相手にしながら、彼我の戦力差を分析する。
全体的に見れば、優輝達の方が劣っているだろう。
しかし、一人一人の力だけで勝敗が決まる訳ではないのが戦いだ。
故に、優輝はこの戦力差を“何とかなる”と断定した。
「(それに……)」
大丈夫だと判断したのは、連携の差だけではない。
優輝は一瞬だけ視線を他
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