星24 聖域へ
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……?アフロディーテの弟子か何かか?」
なるほど、そう来ますか。
「さて、どうでしょう?」
「それに、俺は名乗っていないのに何故お前は俺の名を知っている?」
おおう、バレましたか。さり気なく言ったつもりでしたので、意外と早かったですね。
「それは……」
「……それは?」
「秘密です!」
にぱっ!っと微笑みます。
「ふっ、流石にそうそう教えてはくれんか」
「そういう事です」
「ならば、言いたくなる様にするまで!」
気合をためる様な態勢になり、小宇宙が高まります。来ますね!
「【グレートホーン】!!」
勢いをつけて両手を突き出し、必殺技を繰り出しました。
そして、私が立っていた場所まで黄金の小宇宙が襲いましたが、先程よりも高く飛び上がり、グレートホーンから逃れます。今度はアルデバランの真横に飛び降り、突き出している腕、肩にタッチして直に離れます。
ちなみにパラライズローズを刺してからですけどね。
すると、グレートホーンの技を放ち終わった時、アルデバランがガクッと膝をつきます。
「これであと、一回」
「くっ、このしびれる様な感覚は……!この薔薇か!ちぃっ!」
パラライズローズをむしり取りましたが、もうすでに遅し。ですよ?
「はい、チャックメイトです」
私がそう言って近付いた瞬間、横に腕を振り上げ、私は後ろへ下がります。
「そう簡単に上がらせてなるものか……!」
「…………」
仕方ないですねぇ。
私は猛り立つ野牛と化しかけているアルデバランに近付かない様に遠くから薔薇を取り出し、投げつけ、また腕を振り上げる動作をした瞬間を狙ってもう一度薔薇を投げました。
青い薔薇を。
それを見たアルデバランは驚愕に目を染めて己の肩に刺さるキュアローズを見ました。
「お前……、いや、貴女は……。まさか」
「やっと、わかりました?アルデバラン?」
そう言いながら近づき、膝をついている為、私より低くなったアルデバランの頭に手を置き、撫でます。
「大きくなりましたね、アルデバラン。元々私より大きかったですがね」
「真名……真名なのか……?」
そう言って確認してくるアルデバランに私は微笑みかけました。
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