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女神と星座の導きによりて
星24 聖域へ
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いたずらでもしましょうか。

 「ふふっ、挨拶は大事ですよ?けれども名を名乗るのは今は出来ません。ご自分で当てられよ。御仁」

 「ふむ、確かに挨拶は大事だが名乗らないのであれば、仕方ない。当てると言っても、手掛かりも何もないのでは無理ではないか」

 「そうですか。では、こうしましょう」

 私は人差し指を一つ上げます。

 「?」

 「一発です」

 にやりとアルデバランに笑いかけました。

 「貴方は私に一発当てれたら、私は此処を去りましょう。そして、私が五回、貴方に触れたら此処を通してください」

 「…………」

 おお、どんどんアルデバランの小宇宙が高まってきましたね。
 さて、返答は?まぁ、分かっていますがね。

 「ふふふ、ははははは!俺も舐められたモノよ、良いだろう。女とて、容赦はせん。かかって来い!」

 ふふっ、そうではないと面白みがありません。

 「では、失礼して……」

 私がそう言うと、アルデバランに向かって走り出しました。

 「むっ、正面から来るとは!本当に舐められているな!」

 アルデバランはそう言って音速5、白銀聖闘士並みの速さで私を掴みに動きました。舐めているのは……

 「貴方ですよ!アルデバラン!」

 「むっ!?」

 光速で動く事が出来る黄金聖闘士であった私に、音速は止まって見えます。
 私を掴もうとしたアルデバランの手は、触れるか触れないかの瞬間に高く飛び上がり、アルデバランの頭部に手を置いて、改めて飛び上がりました。
 そして、アルデバランの背後に着地して向き直り、背中にタッチして直に離れます。思った通り、腕を伸ばし振り回す形で私に攻撃してきました。遅いですよ!

 「これで一、二回目」

 「くっ、お前、何者だ?俺の動きが分かっていた様だが……」

 ふふふっ、それは

 「秘密です。さて、あと三回ですよ?」

 「……どうやら舐めていたのは確かに、俺の方だったようだ。だが!」

 むん!と一声上げて気合を入れたようですね。そうでなくては!

 「今度はそうはいかん!」

 そう言い放ち、アルデバランの必殺技、グレートホーンを放つ態勢になりました。
 流石に黄金聖衣を着ていないので威力は多少変わりますが、着ないでくれて助かります。
 もしも着ていたら私も魚座の黄金聖衣を着ないと一発掠っただけでも大ダメージですからね。ある意味感謝です。
 
 「では、私もヒントでも出しますか!」

 そう言い、黄色い薔薇、パラライズローズを取り出します。
 聖域に居る人物達でパラライズローズを知っているのはアイオロスとサガ、年中者の三人のみ。アルデバランにはどう映るでしょうね?

 「薔薇
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