星23 大切
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る窓から突撃を仕掛けて、殺すように言ってあります」
「貴方、随分と私を舐めているようですね」
なんてな!
「!」
「カラスを嗾ける事は想定済みですよ。テラスに一瞬でも入ったら最後」
私の毒の薔薇がカラス達を殺します。
そう最後に付け足して言い放ちました。
冷めた目でコルウスを見つめます。
「……私に対して何かするのは構いません。けれど、お嬢様に何かするのであれば、この真名、容赦はしません」
私はちゃんとコルウスに見えるようにロイヤルデモンローズを構えて見せました。
出来る事なら此処に居る間は、こういった技は使いたくはなかったのですが、聖闘士相手ではそう言っていられません。
青銅聖闘士ならば技を使う事はないのですが、コルウスは白銀聖闘士。念の為の保険は必要です。
別に青銅相手でも甘く見てはいけないのも分かっていますが、(例:星矢達)こういう考えが聖闘士の中では一般的な常識なのです。
しかし、こういったある意味捨て身みたいな行動をしてコルウスは一体何を考えて動いたのか……。
嫌な予感がします。
…………。
……まさか。
「コルウス、貴方。私がこの城戸邸に居る事を確信し、聖域に知らせの連絡をしてから此処に忍び込みましたね!?」
ヤバいです。先手を打たれました!
下手をしたら私が此処に居ることによって、アイオロスが見つかり、生きている事。
ひいては、沙織の事もバレる可能性も……!
自分の事ですが、なんて軽率だったでしょうか……。
まさか、聖域に居た頃の生活習慣を知っているストーカーもどきが居るだなんて。不覚です。
「はい、聖域にはもう知らせのカラスを送っております。どうか、真名様。聖域にお戻りください」
…………。
沙織……アイオロス……。
「……ふぅ、分かりました。聖域に戻ればいいのですね」
「真名!お前!」
部屋の端で私達を見守っていた辰巳さんが声を荒げます。
連絡を入れられてしまっては、どうにもなりません。
「辰巳さん。沙織を、彼を頼みます」
「何を言っているんだ!そいつを始末すれば……!」
「もう、手遅れですよ」
「……くぅっ!」
聖域に私が城戸邸に居る事が伝われば、何人もの追手が来ることでしょう。
何故かって?七年前のあのテレポーテーション。
あれはまさに沙織の、アテナの小宇宙だったからです。
私が此処に居るという事は生きているアテナの傍に居るという事。
つまり沙織を殺しに聖闘士を送ってくるでしょう。
勿論いざとなれば私だけでも戦います。が、
問題はアイオロスです。
彼が生きている。
その事はまだバレて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ