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女神と星座の導きによりて
星23 大切
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人の世界から戻って来た様ですね。

 「元気で……身体を大事にしてね?どうか、無事に戻ってきて」

 「はい、お嬢さんも元気で」

 「風邪とかに気を付けてください」

 三人共笑顔です。うむ、仲が良い事は良い事です。
 無事に皆さんにお守りを渡せて満足しました。
 後は皆さんの判断に任せます。
 そして、バスは動き出し、皆さんを乗せて行きました。
 沙織はちょっと涙ぐみながら手を振ってお見送りします。
 さて、後は……

 ”彼ら”をどうしましょうか?


  □■□■□■□■□■□■


 「辰巳さん」

 「ふん、来たか」

 沙織を寝かしつけた深夜、辰巳さんに頼んで地下の一室を借り、パラライズローズで麻痺させてこの時間まで放置していた一人の男性。
 
 「う”ぅう……」

 白銀聖闘士、烏座のコルウス。
 本来はジャミアンが烏座のハズですが、今の彼は確か、十一歳。
 まだ修行中なのでしょうね。
 恐らく彼が先代の烏座なのでしょう。
 キュアローズでほんの少し麻痺を中和します。喋れるけど動けない感じですかね。では……

 「で、何様でこの屋敷に忍び込んだのですか?カラス達を使い、私や使用人達、お嬢様の行動を覗いて、しばらく見かけないと思っていましたが……直に此処に来るとは。命が惜しければ正直に言いなさい」

 「…………」

 コルウスはジッとこちらを見てしばらくすると泣き出しました。

 「やはり……」

 「?」

 「やはり生きておいででしたか。真名様」

 「…………」

 え?ええー、狙いはまさか……

 「ずっと……ずっと貴女の行方を捜していたのです」

 私かい!!

 「この黄金の小宇宙の籠めてある青い薔薇、間違いない」

 おおう、墓穴を掘りましたか。

 「仮面を付けていなかったのでカラス達から聞かされた貴女の特徴等を調べてみると、聖域に居た頃の貴女にそっくりでして」

 え……、聖域に居た頃の事を知ってるって……スト……。

 「教皇もお探しになられていましたよ」

 さ、サガああああああ!!
 確かにあんな別れ方したから気に病んでいるだろうなって思いましたけど!
 記憶喪失だった私!”探さないで下さい”位言いなさい!……無理ですよね!分かります!
 
 「真名様、聖域に帰りましょう!教皇だけではございません!他の黄金聖闘士の方々や、下々の者達も待っています!」

 「……此処から離れる訳にはいきません」

 沙織とアイオロスから離れる訳には……。

 「あの娘の事ですか……?」

 「…………」

 あ、この流れ……マズイ……!

 「もしも、私が死んだら、娘の部屋にあ
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