第4話 類は友を呼ぶ
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ないことの渦中に巻き込まれる切欠を作った気がする…
「毎度毎度思うんだけど、俺も含めてあの人の交友関係にまともな人が滅多にいないな」
つい、独り言でつぶやいてしまった。
「そうなの?」
「そうだよ。正直に言うとトウカのお姉さんにもやや不安がある」
俺の独り言に律儀にも反応してくれたトウカ。もうぶっちゃけてしまいたかったので言っちまった。出来れば否定の言葉を頂きたいのだが…まぁそれは無いだろうな。
「…」
なんかトウカがそわそわしだしたな。迷ってるみたいだ。
「あの、サクヤ君。私、君に伝えなきゃいけないことがあるの」
「なに?」
意を決したようにトウカが俺を見つめてきた。
「まず、先に言っておくね。私たち普通の人じゃないんだ」
「まあ、魔法云々でそんなに驚いてなかったしそうなんじゃないかとはうすうす気づいてはいた。でも、俺とは違うんだろ?」
「うん。私の家はもともと退魔師って言う悪魔祓いの家系なの。今日、家族が家を空けているのはその関係。もちろん私も退魔師を目指してるの」
退魔師か…魔導師とかの話は聞いてたけどそんなもんが出てくるとは知らなかったな。海斗に今度聞いてみるか。
「ふむ。けど、退魔師ってどんなことするんだ?」
「えっと、私たちが住んでるこの世界には人外の存在、鬼とか悪魔とか、怨霊それこそ真祖とかの色々な異形が存在してるんだ。身近なものだと海鳴にいる“真祖”の遠縁にあたる吸血鬼に近い“夜の一族”がそうだよ」
「…そんな近くにいたのか。気づかなかったな」
そんな近くに真祖なんていうすごい人(?)の血を引く人がいるとは
「うん、普段は普通に暮らしてるからね。この町にいる人たちは基本いい人なんだけど、中には鬼畜外道に身を落とす異形も出てくるの。で、それを払うのが、」
「退魔師?」
「そうだよ。別に私たちにしか倒せないってわけじゃないの。サクヤ君の使ってた力でも倒せるんだよ。でも、ほとんどの人がその存在を知らないから…」
「なるほど。それで、代々退魔師をやっていると。にしても、そんな人たちと知り合いだって言うちぃさんはいったい何者なのやら」
「う〜ん、どうだろうね。でも、お姉ちゃんの知り合いは基本こっち関係の人だから、もしかしたら…」
「もしかしたら?」
「じつは、お姉ちゃんから聞いたんだけどこの町に“外道狩り”っていう外道に落ちた存在を狩っている“狩人”の話を聞いたなって思い出したんだ。私たちと違って異形の力を持ってして異形を狩る者なんだって」
「ちぃさんのスペックを考えればあるかもしれないな」
もし、そうなら何やってんだかあの人。てか、そんなことしてればあの交友関係にも納得がいくが。ま、証拠が無
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