第4話 類は友を呼ぶ
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「はじめまして、千秋さん。ご存知のようですが神咲冬華と申します」
「ああ、堅くならなくていいのよ。それで、お姉さんは元気にしてる?入院したって聞いたけど」
「お姉ちゃんを知ってるんですか。この間退院して、今日は家族と一緒に出かけてます」
というやり取りを見て派手なヘッドスライディングをかましてしまった俺は別に悪くないと思う。いつの間に玄関に行ったんだよ!というか、トウカのお姉さんもちぃさんの知り合いだったんかい!まだ見ぬ神咲姉の変人指数が瞬く間に上がっていく。ちぃさんの知り合いってだけでうなぎのぼりだ。
「こんにちは、サクヤ君」
「よお、トウカ。いらっしゃい」
もう既に俺の異常性に慣れているのかトウカがヘッドスライディングになんの突っ込みもいれずに挨拶をしてきた。まあ、この間空気を蹴って飛んで見せたしこのくらいじゃもう驚かないか。
「今日はよろしくね」
「気にすんな。いずれ呼ぶつもりだったんだし。ほら、上がれ」
「うん」
「あと、似合ってるなその服」
今日のトウカはいつも来ている白と赤の巫女服ではなく黄色いワンピースを身に着けていてとても可愛らしかった。
「ありがと、サクヤ君」
やはり褒められて嬉しいのか顔が緩んでいるな。
「朔也、もう女の子を口説いてるのかな〜?」
ちぃさんがからかうような口調で言ってくるので若干、ムカついた(先程のヘッドスライディングの件も含めて)のでちょっと仕返しすることにした。
「ちぃさんもそのうち口説いてくれる人が現れればいいのにね」
「…朔也のバーカ」
効果抜群らしく、いじけてしまった。しばらく放っておけばそのうち勝手に復活するだろう。それより、ちぃさんや、トウカが若干引いてるからね。
「あまり気にしないでいい。いつものことだ」
「え、うん」
慣れれば大して気にならなくなるからね。慣れるまで付き合ってあげてとは言わないけども。
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その後、復活してきたちぃさんと一緒に談笑して過ごした。話題が俺とトウカが初めて会ったときのことに触れたけど、トウカは約束通り魔法のことに関しては黙っていてくれた。
「あ、ごめん。私そろそろ用事があって行かないといけないから。もう少ししたら私の知り合いの高町(・・)美由紀っていう子が来るから、その人に頼んでね」
といって、すぐに出て行ってしまった。えっと、“高町(・・)美由紀さん”ね…
…“高町(・・)”?どっかで聞いたような、
『…高町(・・)なのはっていう主人公が活躍する…』と言う海斗の言葉がリフレインする。
「…あぁ」
なんか知らないけど、碌でも
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