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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第155話:VAVA.X
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を十全に扱うことは出来ないが。

「そのバレットは壊れた姫さんの物か?あんな出来損ないの物を使うとはいじらしいな坊や」

「黙れよイレギュラー。ルナを侮辱するな…出来損ないかどうかお前の体に思い知らせてやる!!」

ホワイトアクセルを解放してエアダッシュでVAVAに肉薄するアクセルはルナのバレットを構えたまま、VAVAに壁蹴りの要領で蹴り飛ばしてロックオンする。

「ホーミングショット!!」

バレットの銃口から放たれるのは高いホーミング性能を持つレーザーであった。

アクセルが本来の使い手ではないためか、威力に違いはないが速度や性能が変化している。

しかし、レーザーの威力は素晴らしくVAVAのボディに傷を負わせていく。

「ぐっ…」

「これがお前が馬鹿にしたルナの力だ!!」

徐々に弾の勢いは増していくが、本来の使い手ではないアクセルではホーミングショットの弾数に限りがあり、一度使い切るとエネルギーの回復を待たねばならない。

しかし、ルナのバレットのエネルギー回復を待つ必要はない。

アクセルは自身のバレットを使って追撃をする。

「ふん、中々器用なことをする坊やだな…性能が異なる武器を同時に扱うとは」

「どんな時も臨機応変に戦え、僕の養い親の言葉さ」

「ふん…ならばこいつは耐えられるか!?ヘキサインボリュート!!」

VAVAの全身から雷撃が放たれた。

ドクラーゲンのスペシャルアタックであるサンダーダンサーと似たような技だが、出力はドクラーゲンより上のように感じられた。

「…ステルスモード!!」

即座にコピー能力の応用である光学迷彩を発動する。

「コピー能力の応用で光学迷彩とは驚いたが、そんな物で俺のスペシャルアタックは…何!?」

電撃はアクセルがいるらしい場所に降り注ぐが、全て逸らされてしまう。

「(特殊な力場が発生しているのか?それで俺のヘキサインボリュートの電撃が逸らされている…ちっ…厄介だな)」

このままではエネルギーの無駄遣いだと判断してヘキサインボリュートの発動を解除する。

「このステルスもルナから教えてもらった物さ。そしてこの状態の時の僕は」

ステルスを維持したままエアダッシュし、至近距離でのアイスガトリングを見舞う。

「ぐおおおお!?」

今までとは違う威力にVAVAは目を見開きながら何とか耐え抜く。

「攻撃力が大きく上がるんだ!!」

片手にバウンドブラスターを持ち、もう片手にルナのバレットを構えて再びVAVAに蹴りを喰らわせることで体勢を崩すとホーミングショットを連射し、エネルギーが尽きたらバウンドブラスターの反射エネルギー弾を喰らわせていく。

反射の軌道は流石のVAVAも読みにくく
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