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ある晴れた日に
368部分:天使の様なその十三
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天使の様なその十三

「絶対にね。御願いよ」
「わかった。じゃあ今からそこに行くか」
 今度は正道からの言葉だった。
「二人でな」
「そうよ。行こう」
 少し恥ずかしそうな笑みでの言葉だった。
「二人でね」
「わかったさ。何かあいつ等がいないと急に気が楽になったな」
「わからないふりしないといけなかったからね」
 二人は同じ苦笑いの顔になっていた。
「中々大変だったわ」
「しかしそれも終わりだな」
「ええ」
 とにかく彼等がいないということで話が動いていた。それは未晴にとって大きな助けだった。そして彼女はそれに乗ることにしたのだった。
 正道の腕をその両手で抱いてきた。そうして。
「行きましょう」
「ああ、そうだな」
 正道も頷きそのうえで遊園地を出る。そのまま駅に入ってそこからある駅に下りた。そこの裏手に入るとそこに連なっていたのは。
 正道はその駅の裏手に入るとまずは。目をしばたかせて表情を消してしまっていた。
「ここは」
「いいかしら」
 未晴はここで恥ずかしそうな顔になっていた。
「ここに来て」
「こういうのはな」
 正道は言葉を出す速さが遅くなっていた。言葉を出すのに慎重になっているということだった。そしてそうせざるを得ない状況だったのである。
 目の前のその世界を見ながら。彼は言うのだった。少しずつではあるが。
「男の方から言うものなんだろうな」
「御免なさい」
 未晴は正道の横で顔を俯けさせて顔を真っ赤にさせていた。
「そう思ったけれど。それでも」
「それでもか」
「やっぱり。音橋君が、その」
「いいさ」
 正道は未晴が言う前に言ってきた。
「ここまではおたくが連れてきてくれたがな」
「ええ」
「何処に入るかは決めてないよな」
「そこまではちょっと」
 未晴は顔を真っ赤にさせて顔を俯けさせたまま言葉を出す。
「考えることなんて」
「そうだよな。じゃあ」
「じゃあ?」
「ここにするか」 
 彼はその中の一つを指差したのだった。
「ここにか」
「そこになのね」
「ここでいいか?」
 未晴に顔を向けて問うのだった。
「ここで」
「ええ、私は」
 未晴は小さくこくり、と頷いたのだった。
「実は。何処に入るかまでは考えてなかったから」
「そうだったのかよ」
「ここに来るまでは考えていなかったけれど」
 考えているのはそこまでだったのだ。しかしそれ以上のことはとても考えていなかったのです。ここに来るだけで一杯だったのである。
「何処かまでは」
「じゃあホテルもか」
「ええ。何処にどんなホテルがあるかも」
 そのことも考えていなかったのだ。未晴は。
「わからないし」
「俺もだよ」
 そしてそれは正道も同じだったのだ。
「こんな場
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