第89話 天使が善で悪魔が悪になるのは時と場合
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みたいだぁ!)
もはやこれまでか。覚悟を決め猛毒サンドに手を伸ばそうとした。
上空から何か音が聞こえてくる。天人の飛空船でも横切ったか?
等と上に視線を移すと、思わずその目がギョッとなった。
「ななな、なんだぁ!」
「どうしましたか?」
「シュテル! 上うえぇ!」
「上?」
銀時に言われ、なのは(シュテル)もまた空を見上げる。其処には何一つ変わらない青空と白い雲とこちらに向かってまっすぐに落ちてくる一人の少女の姿があった。
「親方ぁ! 空から女の子が降って来たぁ!」
「言ってる場合じゃねぇだろ! ってか何で此処にきてジ〇リネタ!? 今はそんな事やってる場合じゃーーー」
そんな事をやってる間に落ちて来た少女は見事に屋根の上に激突し、修理したばかりの屋根が見事に修理前以上に破壊されてしまった。
ドゴォンと凄まじい衝撃が音と共に銀時たちに伝わってくる。
普通ならばこれで即死確定なのだが、其処は現在ギャグパートの銀魂クオリティ。
「い・・・ったぁ・・・」
と、悲痛そうな声を挙げながら少女は顔を上げた。
鼻っ柱を強く打ったのかその辺が赤く腫れている。
「はぁ・・・一時はどうなるかと思ったけど、無事に地球に来れたみたい。さてと、後は・・・」
体に着いた汚れを払い落とし、ゆっくりと立ち上がった少女だったが、その直後に銀時たちの存在に気づいたのか、一瞬硬直していた。
「えっと・・・」
「「・・・・・・」」
互いに暫しの沈黙。お互いどう会話を切り出したら良いのか分からない様子だったりする。
ふと、落ちて来た少女が恐る恐る口を開いた。
「わ、私は・・・怪しい人じゃありません・・・よ?」
とーーー
当然、そんな事を聞かれた銀時達の反応は・・・
「空から降ってくる時点で充分怪しいわぁぁぁぁ!!」
「あの高さから落ちてきて大した外傷もないとは・・・もしや貴方は改造人間ですか? 是非解剖させて下さい。宜しければ更なる改造手術もさせてください。今改造手術をさせていただければ従来の2倍以上の(以下略」
と、こんな感じの反応をしていた。
***
一方その頃、近藤勲は緊迫の絶頂にあった。
「いんやぁまさか見合い写真の送り相手がお互い間違ってたとはぁこりゃまたうっかりでしたなぁ」
「こちらもとんだ手違いをしてしまったようで。しかし安心しましたよ。中々の好青年みたいですな」
「いやいやそちらのお嬢さんもこれまた別嬪さんじゃないでぇすかぁい。おじさんもう少し若かったら思わずアタックしちゃったかも知れないな〜〜」
等と、当人たちとは全く関係
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