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人徳?いいえモフ徳です。
四十九匹目
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らせ、その売上の一部をシュリッセル家に、一部を彼らの生活費に当てさせる予定だった。

「さて、少女よ」

「………ぁ……い」

「拒否権は無いぞ。儂の孫を拐った代償としてこきつかってやるから覚悟せぃ」

「あのー、お婆様。僕の計画じゃだめだったんですか?」

「お主は詰めが甘い。お主の計画ではこやつらが売上を他のアホに奪われて終いじゃ」

「そうですか…」

「シラヌイ、帰ったら仕事じゃぞ」

「まず何を?」

「屋台作りかのー」

「五基あればじゅうぶんですかね」

「そうじゃな」











side in

「………炭素製でいいか」

アイテムボックスから大量に取り出した木やら炭やらを取り出す。

例え生木でも構成元素の半分は炭素だ。

錬金術で木を水と炭素に分ける。

「ジェネレート」

炭素パイプで基本フレームを作る。

五基一気にだ。

「疲れるなぁ……ディアマンタイトよりマシか…」

次に車輪だ。

これもホイールを炭素で作る。

問題はチューブとかだけど…。

めんどいし全部ゴムでいいや。

フレームに軸と車輪をつけて基礎は完成。

後は布を被せればいい。

熱硬化性樹脂製の天幕を作って魔法で被せる。

それを紐で固定して……。

「よし、完成」

後はポップコーンの素となるトウモロコシを入れる籠と魔力コンロと鍋と金庫をつければ完璧だな。

天幕に広告やらイラストやらを描いていると、周りに子供達が集まっていた。

身なりが綺麗になっているし、服も清潔だ。

お風呂に入れられてたのかな?

「えーと……これ君らの屋台なんだけど、ちゃんと引けるかちょっと試してみて」

何人か呼んで、屋台を引かせてみる。

「どう?」

子供達はコクコクと頷く。

どうも怖がられているらしい。

「シラヌイ様」

「エリザ」

エリザがリーダー格の女の子を連れている。

「自己紹介を」

エリザが言うと、女の子が膝をついた。

「この身を御身に捧げます」

彼女の目の前に行って、顔を覗き込む。

「そういうのいいから名前教えて」

「ルイス…だ……です」

ちょっときつめだけど、茶髪の可愛い女の子。

あ、耳ふにふにしてる。

かわいい。

「んみゃぁぁぁ………」

喉を擽ってみる。

ごろごろ言ってる。どうやってるんだろ?

「シラヌイ様、そこら辺に」

「えー……」

仕方ない。

ルイスを可愛がるのをやめて、立ち上がる。

「で、何すればいいのエリザ?」

「シラヌイから彼女等へ挨拶せよ、とタマモ
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