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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第57話 小猫&滝丸!ボギーウッズを打倒せよ!
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side:リアス
「皆、急ぐわよ!」
イッセー、朱乃、祐斗、小猫とマッチさんと滝丸君を残し私とアーシア、ゼノヴィア、イリナ、ルフェイ、ティナさん、シンさん達はセンチュリースープがある下の階層に向かっている所よ。
「……イッセー君、大丈夫かな?私だけでも残れば良かったかも……」
「いや、あの美食會という連中は下種だが実力はかなりのものだ。祐斗達ですら勝ち目の薄い敵が相手となれば悔しいが私とイリナが残っても何もできなかっただろう」
「悔しいな、私達にもっと力が有ればイッセー君や小猫ちゃん達を助けれたのに……」
イリナとゼノヴィアは今回が初めてのグルメ界の冒険と言う事で張り切っていたわ、でも美食會の幹部クラスの実力を見てかなり恐怖してしまったようね。二人とも震えているけど悔しそうに手に握りしめていたわ。
「イリナ、ゼノヴィア。貴方たちだけがそう思っているわけじゃないわ」
「リアスさん?」
「私は眷属達を守るべき王なのにいざという時はイッセーに任せてばかり……正直王として相応しくない姿ばかりさらしてきたわ。でも今回はイッセーが率先して私達を頼ってくれた、だから今は何としてもセンチュリースープを手に入れて信頼に答える為に頑張りましょう」
「リアス殿……そうだな、彼らを心配するんじゃなく信じて自分がするべきことをしよう」
「そうね、私のイッセー君があんな奴に負ける訳ないもんね♪」
私の言葉にゼノヴィアとイリナは暗かった表情を消して決意を込めた笑みを浮かべてくれたわ。良かった、二人を鼓舞することが出来たみたいね。
「やるじゃないか、リアスちゃん」
「ああ、上に立つ者として立派な姿だったぞ」
「そんなことないわ、情けないのは事実だしね」
シンさん達が私を褒めてくれるが、こんな事は褒められることじゃない。本当なら私も眷属たちと一緒に戦いたかったわ。
(祐斗や小猫達が心配じゃないと言えば嘘になる。でもイッセーが私たちを頼ってくれるなんて滅多に無い事、つまり今の状況はそれほど深刻なものだっていう事だわ!イッセーには普段頼ってばかりだしこういう時に彼の役に立たないと仲間として申し訳が付かないわ!)
普段イッセーや眷属の皆に頼ってばかりで王として情けない私だけど、みんなの思いに応えるためにも何としてもセンチュリースープを手に入れるわ!
「あっ、みんな下を見て!何処かに出そうよ!」
ティナさんの言う通り坂道が終わって何処か広い場所に出たわ。もしかしてここにセンチュリースープがあるのかしら?
「ここの何処かにセンチュリースープがあるのか?」
「でもオーロラが見えないぞ?」
「まさかイッセーさんの言った通りスープは無いんじゃ……」
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