第三章
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ヴォネガットとホーソーンは海豚に案内されてそのうえで海胆の国に入った、海胆の国は見事な岩盤の中にありその奥にだった。
一際立派な岩盤がありそこが海胆の王宮だった。見ればその入り口に一匹の紫色の海胆がいた。その海胆がだった。
海豚から紹介を受けてヴォネガット達との話に入った、彼はまずは自ら名乗った。
「私は海胆の国の王子でして」
「貴方がですね」
「はい、海豚さんの友人です」
こう名乗った。
「名をオクタヴィアンといいます」
「ちなみに私はオックスです」
海豚もここで名乗った。
「宜しくお願いします」
「はい、それでは我々も」
「名乗るで」
ヴォネガットとホーソーンも名乗った、そしてだった。
海草とモンスターの話に入ったが海胆の王子はヴォネガットに対して真剣な声で話した。海胆なので表情はわからない。
「海草の奥深くにモンスターがいまして」
「そのモンスターがやな」
「はい、海草を異常繁殖させている」
「元凶やな」
「非常に醜い姿をしていて」
王子なモンスターの姿の話もした。
「貴方達よりも遥かに大きい」
「そうした姿かいな」
「はい」
そうだというのだ。
「そしてかなり強く手下もです」
「いますか」
「かなり多くいまして」
それでというのだ。
「我々ではとてもです」
「手を出せないのですね」
「ですがモンスターを倒さないと」
そうしなければとだ、王子はこうも話した。
「海草が繁殖し続けて」
「やがてこの国も海の中の街も」
「全て海草に覆われて」
そうなってしまってというのだ。
「住めなくなってしまいます」
「左様ですね」
「ですから何とかしなければなりませんが」
「そこにお二人が来られたのです」
海豚もヴォネガット達に話した。
「しかも海草の問題の解決に」
「はい、では」
「これより我々がお二人をモンスターのところに案内します」
海豚はヴォネガット達に話した。
「道案内はしますので」
「道のことはわかっています」
王子もこのことは保証した。
「ですからそちらは任せて」
「そしてですね」
「お二人はモンスターとの戦闘に専念してくれるでしょうか」
「わかりました」
それならとだ、ヴォネガットは王子と海豚に約束した。それはホーソーンも同じで二人は王子そして海豚と共にだった。
海胆の国を出て異常繁殖している海草の方に向かった、するとだった。
海草は異常に生い茂っていた、しかもその海草の丈は長く硬い、それでホーソーンもその海草達を観て言った。
「これは確かにな」
「はい、繁殖が続けば」
「海の底に誰も住めん様になるわ」
「そうなりますね」
「中々切れんし」
「厄介ですね、しかも」
ヴォネガットは周りを見て気付
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