星22 出発
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すよね?」
その証言頂きです!
「別に脱走しようとして走り去ったという証拠はないですよね?」
「な」
だって、辰巳さんがそう言っただけで、一輝はこの通り此処に来て、バスに乗ろうとしてるだけですもの。
「何か言い分はあります?」
「ぐぬぬぬっ」
ぐぬぬぬじゃありません。スキンヘッド。
「辰巳!」
「おお、お嬢様」
沙織の登場です。キッと全体を見てキリリッと目を吊り上げて言いました。
「おかあさまを困らせたらダメでしょう!」
沙織ならそう言ってくれると信じてましたよ!
はぁ、マジ沙織は天使です!いや、女神でした。(このネタ何度目?)
「お、お嬢様……」
がっくりと項垂れる辰巳さん。ざまぁ。
「ほらほら、時間もないですし。はい、一輝。気を付けていってらしゃい」
一輝にそう言って軽く背中を押します。
ちょっと今のやり取りで戸惑っているのかもしれません。ごめんなさーい!
「ああ……いってくる」
何か後半言いました?ぼそぼそって感じで聞こえなかったんですけど。
「 ? 聞こえなかったんでもう一回お願いします」
「 ! なんでもない!」
一輝は慌ててバスに乗り込みました。そして、沙織と一緒にバスに手を振り、見送ったのでした。
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