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女神と星座の導きによりて
星21 射手座とペガサス座
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ガキがこちらに来ませんでしたか?」
 
 黒服の大男のSP二人が瞬と紫龍、氷河をそれぞれ片手で持ち上げています。
 三人共疲れているのでしょう。息が荒いですし、頬も一発殴られている跡があります。

 「来ていませんよ?この屋敷は広いです。恐らく迷っているのではないですか?」

 「本当ですか?隠してませんよね?」

 そう言って私を疑っているのか、グラサン越しにも睨んでくるのを感じました。まぁ、仕方ないですね。普段から沙織と一緒に星矢達と良く共にいる所を使用人達にも見られていますから。

 「私には隠す必要もありません。お疑いならば、この部屋を覗いてご覧なさい。お叱りは私が受けます」

 負けじと睨み返します。いけないと教えているのに此処に来た四人にも罪はないとは言いませんが、子供に対しての扱いが酷過ぎます。こう見えて怒っているのですよ?
 私から二人に対して軽く殺気を当ててますので、怖気づいたのか後退りするSP。
 
 「い、いえ、知らないのであればいいのです。大変失礼をいたしました」

 腰抜けめ!それで沙織や光政公を守る仕事をしているとは思えません。
 もう少し骨のあるSPを雇うべきと進言しましょうか?
 
 「あと、その子供達は私が預かります。即刻此処から立ち去りなさい」

 SPを睨みながら、そう言い放つとSPの一人が

 「え!?さ、流石にそれは……」

 「お叱りは私が受けると言ったハズです。いう事を聞かなければ……」

 殺気の圧力を上げて睨めば大慌てで三人を離し、この場から走って逃げて行くSPに呆れて物も言えません。貴方達、此処の警護していたのではないのですか?逃げるとか、SPの風上にも置けません。
 とにかく今は三人の手当てをしなければ。恐らく頬を殴られただけではないでしょう。この屋敷は沙織には優しいですけど、孤児として連れてこられた子供達の当たりが酷過ぎます。
 改善したい所ではあるのですが、恨まれる覚悟を持った光政公に沙織以外の改善はしません。いえ、出来ません。
 本来ならばご自分のお子さん達に優しく声をかけたり、抱きしめたりしたいハズなのに、それは出来ないと。そんな覚悟を持った人だから城戸邸の改善は沙織の事しか出来ないのです。
 改善と言いましたが私は別に沙織……アテナの親代わりになったと思いあがった訳ではありません。
 沙織は幼い内になら我儘放題を許せる立場ですが、女神アテナとして覚醒したら我儘なんて言っていられません。本来はそうだったかもしれませんが、最初のギスギスした沙織と星矢達の関係をなんとかしたかったんです。
 ふふっ、そこが烏滸がましいのでしょうけどね。
 所詮は私の個人の我儘、偽善でもあります。
 内心で苦笑していると

 「あ……、真名さん
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