星21 射手座とペガサス座
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ね。……勿論フォローはしますけど。
まぁ、会えるかは分かりませんが、私が出来る事といえば、見逃す程度に留めて星矢が折檻を受けない様にする位でしょうか。
沙織から話を聞いていた私は今日の夜。つまり、今ですね。アイオロスの部屋の扉前で待機していました。
しばらく無音でしたが、突然、屋敷の中が騒がしくなりました。来ましたね……星矢。
━━━━━真名。
━━━━━アイオロス……。
━━━━━星矢という少年が来たのか?
━━━━━そうでしょうね。……会いたいんでしょう?
━━━━━ああ、出来る事なら……流石に無理にとは言わないのだが……。
これではな。っと苦笑するテレパシーが聞こえました。
━━━━━星矢自身が望んだ結果です。貴方だってそうでしょう?貴方の事です。無意味な事を言う訳ではないのでしょう?
会えたなら、ですけどね。
━━━━━真名にはお見通し、という訳か?
━━━━━どうでしょうね?っと、来ましたよ。
そこでテレパシーを中断しました。星矢が来たみたいです。
「あ、真名さん!」
「星矢」
どうやら一人みたいですね。でも、屋敷内は騒がしいまま。
普通なら子供である星矢一人では来れないハズです。多分、三人の少年達が協力しているのかもしれませんね。この段階でこの団結力すごいです。
「真名さん、ロスさまっていう人の部屋ってココ?」
「さて、どうでしょうね?」
そういうと星矢はうげっ!っと声を上げて後ろを見たり、私を見たり。
「そりゃないぜ、真名さん!ココまで頑張って来たのに!」
「ふふっ、すみません。ちょっとした意地悪です。さぁ、入りなさい」
そういって扉の前から身体をずらしました。
「え?いいの?」
「”彼”も会いたがっていましたから」
騒がしくしてはいけませんよ?と言って扉を開けて促します。
「へへ、失礼しまーす……」
星矢がそう言って部屋に入る際こちらに顔を向けて、
「さんきゅーな、真名さん」
と、片目を閉じてウィンクしてきました。まったくもう。
そして扉を閉めます。
中に入らないのかって?邪魔が入らない様に見張りですよ。
きっとアイオロスの事ですから、沙織の事を話すのでは?と思っています。まだアテナである、という話はしないでしょうけど、アイオロスなりに沙織から聞いた星矢に何かを感じたのでしょう。
五、六分たった頃でしょうか?遠くの方からこちらに真っ直ぐ向かってくる約五名の小宇宙を感じます。
その中の三つは感じ慣れている小宇宙です。
「ああ、真名様。こちらにいらっしてたのですね」
「一人の
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