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女神と星座の導きによりて
星20 城戸邸の日常2
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て……」

 紫龍の鋭い?ツッコミにハッと正気に戻ります。
 せんきゅー紫龍。私は正気に戻った!
 
 「まぁ、とりあえずビニールハウスまで来ますか?その青い花もありますし」

 実はこの花園、小さなビニールハウスがあるんです。
 そう、まさにキュアローズを作る為の物。だって、誰だって如雨露に血を垂らした水を薔薇にあげてるだなんて気持ちが悪いでしょう?
 なので死角になっている目立たない場所にビニールハウスを建ててもらったんですよー。
 私の血のせいかは分かりませんが、枯れにくいですけど用心に越した事はないですからね。
 
 「沙織、前にあげた花はまだ大丈夫ですか?」

 「はい、綺麗で元気に咲いてますよ!」

 沙織にあげているのも実はパラライズローズ。
 屋敷内で何かが起こる訳ではないのですが、沙織の室内の警護は私がやっています。でも、私も万能ではありませんので、基本、警備員さんに扉の前で警護してもらっています。
 私があの黄色い薔薇に小宇宙を注がない限り麻痺の効果はありません。
 何に使うのかって?勿論殺さず捕まえる為ですよ。
 普通の強盗や泥棒では入って来れませんが、聖闘士であれば……?
 うむ、つまりはそういう事です。

 「では、ご開帳〜」

 ビニールハウスの扉を開けて端に寄り、沙織達を入りやすくさせます。
 
 「わぁ」「おー」「これは……」「すごい」

 ビニールハウス内は半分以上がキュアローズです。なるべく品質が良い物をアイオロスに与えたいので改良したりして育ててます。それでもやはりというか聖域育ちには敵わないのですが……。

 「これは、バラですか……?」
 
 瞬が私を見上げて質問してきます。

 「はい、当たりです」
 
 するとぽつりと呟く声が聞こえました。

 「……噂は本当だったのか」

 氷河が私をちょっとビックリした感じに目を見開いて見つめてきました。なんぞ……?

 「なんだよ。噂って」

 「……良い噂ではないぞ」

 ため息をつき真っ直ぐに私を見つめて語りだしました。

 「”この屋敷には魔女が居る。自分自身の青い血で育てた青い薔薇を使った魔法で、死者を蘇らせようとしている”と……」

 ああー、その噂ですかー。

 「氷河!おかあさまは魔女ではないわ!噂だってデタラメよ!」

 いやー、ほぼ間違いないですし……。
 だって、こうですよ?
  
 魔女と言われる力を持っている→黄金聖闘士としての小宇宙の力。
 
 自分自身の青い血で薔薇を育てた→元は赤い血だが、育つ薔薇は青いので勘違いされやすい。
 
 薔薇を使った魔法→必殺技。
 
 死者を蘇らせようとしている→アイオロスの事。本来は死ん
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