暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
[1/15]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
キュルケを恨む女子生徒トネーら一派の黒魔術によって出現した魔人ビシュメルは、ウルトラマンによって撃破され、街に平和が戻った。しかしこの勝利は彼一人で得られたものではない。彼と共に町の平和を守るべく動いた若者たちもまた、ビシュメルの卑劣な策に乗せられたトネーたちを止めたことで、街の平和に貢献したのである。
あの後、トネーたちは当然ながら、街を守るチームの実質的なリーダーであるアンリエッタから何かしらの罰が下されることが予測された。だが、アンリエッタは彼女らを痛めつけるなどと言った罰を下さなかったし、捕縛するということもしなかった。理由としては、そもそも自分たちが戦う怪獣や星人、そしてスペースビーストの類は世間には公表できない存在であることが大きかった。怪物の復活に手を貸した、などと正直に無関係の人間に明かしても誰も信じないからだ。自分たちが怪物と戦っていること自体、討伐対象であるビーストが恐怖を糧に増殖しているという特性上、世間では明かせないのだ。結果、もう問題行動を起こさないと判断できるまではしばらくの間クリスやタバサが監視するという形で収まった。
ちなみにテファの暮らしている孤児院だが、ビシュメルが町に置かれていた乗り物をウルトラマンたちに飛び道具として投げつけた際に被害を受けたものの、子供たちやマチルダ、アスカにも運良く死人は出ることはなかった。
(今日で、あの日から一週間か)
そんな二人やアンリエッタ、共に変身して戦ったシュウやハルナのことを思い出し、ルイズ、テファは同じ教室内にいるクリスやタバサに目を移した。
あの日からすぐその後、ルイズたちはアンリエッタたちから本当のことを聞いた。自分たちは社会の裏で息を潜め人を襲うスペースビーストをはじめとした怪獣や異星人等の怪物と戦い人を守るための戦士であること、ウルトラマンはそんな自分たちと共に戦う戦士であること、アンリエッタの実家の力でビーストは恐怖を糧に増殖する生態故に世間から存在を公表せず様々な事件や事故という形で情報操作されていることを。が、ウルトラマンの正体云々については、サイトたちの身の安全のためルイズたちにも決して明かすことはなかった。唯一目の前で変身したハルナのことも、口外してはならないと口留めをされることに。
(私たちの知らないところで、先輩やサイトが、会長たちが戦っていた…)
話を聞いてテファは、なにかできることはないだろうかと思った。だから先日の戦いで、避難することを忠告されたのに、ビシュメルに囚われたクリスたちを…それ以上にウルトラマンであるシュウを助けたい一心で同行した。加えて、一緒に暮らすマチルダや子供たち、アスカのこともある。
でも、自分にはあいにく、クリスとタバサのような魔法も使えない。シュウのようにウルトラマンでもない。あんな大きな怪物を相手に…何もできない。
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ