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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
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ないと思ったのだが、シエスタを探すどころか、普段から宿題を忘れてはシエスタに見せてもらってるといった悪いルーティンが当たり前になったことが災いし、そんな彼を散々先生たちからお叱りを受け、真面目にやってなかった分の課題をどっさりいただくという罰を受ける羽目になった。
「俺が何したってんだよ…」
彼は目の前の宿題プリントの山で項垂れた。
「仕方ないでしょ。平賀君、宿題シエスタさん頼りで全然やってなかったんだもの」
その日の日直であるハルナが、学級日誌を書き上げてからサイトのもとに歩み寄ってきた。
「でも、平賀君が日直以外で残るなんて珍しいね」
「なんていうか…西条先生から言われてさ。『あなたは帰ってからすぐに遊ぶ癖があるみたいだから、ちゃんと終わらせてから帰るようにしなさい』…だって」
「あぁ…なるほど。平賀君、帰ったらすぐにゲームに明け暮れるって、シエスタさんが言ってたもんね」
ハルナが呆れ気味に納得してきた。反論したいのに、これまたぐぅの音も出ない。実際宿題をろくにしないままゲームばかりして、母のお叱りを受け、シエスタの宿題を写す…なんてよくあることだった。ハルナとシエスタは、サイトがらみになると宿敵となるものの、それ以外では良き同級生同士。だから幼馴染であるシエスタを通して、ハルナもサイトのカッコ悪い話もよく聞いている。先生からの命令で、宿題を居残りでさせられていのにも納得するしかない。
「しょうがないな…どこかわからないところある?」
「え、教えてくれんの?」
ハルナはサイトの向かい側の席に、サイトと向き合う姿勢で座った。
「時間とか大丈夫なのか?今日は日直だしハルナって、確かコーラス部だろ?」
「夏の大会終わってから、しばらくは余裕があるし、日直の仕事も一通り終わったから大丈夫」
それからマンツーマンで、サイトはハルナの助けも借りながら宿題を切り上げていった。といってもシエスタから写してもらってばかりなのはよくないというハルナの意思もあって、ヒントこそ貰いはするが最終的に彼自身の力で解くことになった。付き合わせてしまうことになったわりに、ハルナは妙に嬉しそうだったのが気になったが。
宿題を切り上げ、満足げなハルナを見送った後、サイトは帰ることにした。



その帰り際の廊下、コートで練習しているラクロス部が目に入る。シエスタはその部に所属しており、エースプレイヤーとしても注目されていた。この日も練習しているのだろう。帰る前に様子を見に行ってみたサイト。
だが…
「え、部活にも来てない?」
「うん。シエシエ、今日は早めに練習を切り上げて帰っていったよ」
なんと、部活にも来ていないのだと言うのだ。どうしたのだろうか。用事があったのかどうか聞いたものの、彼女たちも知らないのだという。寧ろ幼馴染みであるサイトにも知
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