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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
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ら、決壊したダムの水のような勢いで、赤黒い闇がどっと押し寄せてきた。

たちまちその闇の波は、シュウの周囲に点在していたあらゆる建物を、そして尾白や憐どころかちょうど付近を歩いていた他の人々を飲み込んでいく。
「尾白!憐!」
シュウは手を伸ばして二人を繋ぎ止めようとするも、二人は逃げる間もなく闇に飲み込まれてしまう。
やがて闇の波の勢いはシュウ自身をも飲み込んだ。
津波によって沖へ押し流されていくように、身動きもできず底へと沈んでいくシュウ。
呼吸ができない。本当に水の中に放り込まれたかのようだ。
それでもシュウは、体勢を整えようともがきながら、水底に向けて目を開ける。
水に押し流されたせいなのかてっきり海の底なのかと思っていたが、そこに広がるのは、水の世界などではなかった。
町の一角にある、既に火の手が上がって崩壊寸前となっていた、大きな病院だ。
「この病院は…」
さっき店の扉から溢れた闇の波に飲まれたと思ったら、一気に景色が様変わりしていたことも驚いたが、それ以上にシュウは、病院の中庭の中心地にあるものに目が留まった。

火のせいだけではない。赤く染まった水溜まりが一面に広まっており、その中心には同じく真っ赤に染まった服を来た少年が膝をついている。

妙にその少年から、シュウは既視感を感じた。

それは怖いもの見たさのある好奇心からだろうか、シュウはその少年に恐る恐る近づく。
対する少年も、シュウが近づいてきたことに気づいたのか、彼の方を振り返る。
「!?」
シュウは息を飲んだ。
それもそのはず、赤く染まった水溜まりにいるその少年は、

「お、俺…!?」

今よりやや若い姿をした、シュウ自身だった。

しかもその足元には、真っ赤な肉の塊が無数に散らばっている。その意味をシュウは、恐怖と共に思い知った。

その赤い水溜まりは、血。そして肉の塊は、

人間の…



その意味を理解しかけたところで、

「!」

少年の姿のシュウが、瞬時にシュウの眼前に、息がかかる程までの至近距離まで迫っていた。
少年は、シュウが驚く間も与えんとばかりに口を開く。


シュウはその時、少年時代の自分の姿をした目の前の少年の瞳に、あるものを目にした。







―――――お前は『□□』










その瞳に写っていたのは、自分ではなかった。













―――――――――――ただの、











赤い輝きを放つ目をした、










―――――――――――――□□だ……!!














漆黒の
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