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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
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あの子たちが楽になれるように頑張らなくては。
「そういえばお二人とも、今日はティファニアさんに続いて新人さんがもう一人来られるそうなんですよ」
「新人さんが?どんなお方なんです?」
「それなんですけど…」
最後に新しく自分たちが働く店に来るという新人を話題にしつつ店の扉を開いた。



夕日が沈み始めてしばらく経過した時間、シュウは憐に連れられ、尾白を追っていた。キュルケと付き合える、などと、学校でそう告げていたが、どう考えても一人勝手に舞い上がっていただけだと見て取れた。
そして、シエスタとアンリエッタ、そしてティファニアが入っていった店の前でしょぼんと座り込んでいる尾白を見つけた。予想通り、キュルケとの交際のチャンスが、自分の思いあがった勘違いでしかなかったことに気づいて、一人へこんでいた。
「な?だから言ったろ?全部尾白の勘違いだったんだよ」
尾白の背中をさすって、彼の嘆きを和らげようとする憐。だが尾白は一向に凹みから立ち上がろうとしなかった。
「うぅぅぅぅ…けどよぉ、俺の前でやたらと胸元のボタンとったりとか、スカートのすそとか上げてきてさ、自分に気があるんじゃないかって思うだろ…?」
「そうやってあの女は男を侍らせてきたと聞いているぞ。わかりきった罠にかかりやがって…」
シュウはすっかり尾白に呆れ返っていた。見え透いた罠にも簡単に引っかかるとは、将来美人局に引っかかるのではないかとも思えてしまう。だがそうなる前に、キュルケが遊び半分で仕掛ける程度のそれに引っかかったのなら、今回の失敗を教訓にできるだろうと思って、あまり問題視はしないことにした。
「てめえはいいよなぁ!そのルックスさえありゃ彼女の一人や二人なんて簡単だろうからさ!俺なんか一度もモテた試しがないんだぜ!」
シュウからの冷たさを隠さない言動に、尾白は嫉妬を爆発させた。
「こうなったら…あそこの店の子たちに慰めてもらわないと!!行くぜ二人とも!!」
もうなりふり構わずといわんばかりに、尾白は憐とシュウの腕を強引につかみ、無理やりシエスタたちのバイト先と思われる店の方へと向かい出した。
「ちょ、俺は良いってそんなの!!」
「ぐ、放せ尾白!!お前と同類扱いされるのはごめんだ!!」
二人は必死に抵抗を試みるが、今の尾白の力は、男の純情を弄ばれたことへの怒りからかすさまじく、振りほどけなかった。抵抗むなしく、二人は尾白に引きずられその店の中へと連れ込まれてしまう。
憐は焦った。こんなところを恋仲である瑞生に見つかったら、と。シュウも焦った。こんな店に入ったと知られたら、他人から尾白と同じく、いかがわしい側面を持つ奴だと思われてしまうのではないかと。
そんな二人の危惧を知るものかと、尾白が店の扉を開けた。
その瞬間のことであった。

開かれた扉の奥か
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