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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
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みんなは少しけがをした子が出たくらいで何事もなかったんですが…」
「本当に、幸いでしたね。お話を聞いた時は、私も驚きました。まさか孤児院に飛行機の落下物が落ちてくるなんて」
「え、ええ…」
何度も言うようだが、実際にはシュウの変身したウルトラマンとビシュメルの戦いの余波で、彼女の暮らしている孤児院にも被害が及んだのだ。マチルダやアスカ、そして孤児たちは無事だったものの、孤児院はボロボロになってしまったのである。
ティファニアはビシュメルの件で当事者となり、もはや隠しようがなくなってしまったこともあって、本人にはビーストやウルトラマンのことは口留めにしてもらうだけに留められた。シエスタは当然、本当のことについては何も知らない。事件当時同じ現場にいたとはいえ、瓦礫に頭をぶつけて気絶しアスカの手で病院に搬送されたためだ。他のクラスメイトと同じように、ニュースや新聞で、上空で発生した飛行機事故で落下した飛行機の破片が町の各所に落下し、そのうちの一つがテファの暮らす孤児院だと認知している。
「すみません、ティファニア。私の家から援助することもできたのですが、私の両親の許可も必要ですし、許可が下りたとしても他の都合で十分な資金は与えられそうにありません」
「そんな、お気持ちだけで十分ですよ!アンリエッタ会長だって学業でもご多忙じゃないですか。それに、少しは自分でも稼いでいかないといけませんから」
支援以外にも、次の新たな驚異に備えなければならない立場にある。あまつさえアンリエッタは生徒会長の立場だ。現在はルイズとキュルケが参加するミスコン等を行う学園祭の計画も進めなければならない。学園の教師たちのコルベールや孤門、ムサシ、凪…他数名も力を貸してくれるとはいえ、学生にはハードスケジュールだ。しかもなぜか、彼女も何か理由があってかアルバイトしている。
復興支援について、テファの家にまでまだその手が行き届ききれていないことを詫びるアンリエッタに、テファは気にしないでほしいと言った。
「…でも、さすがにちょっと不安ですね。この手のお店、男の人の目が怖いです。マチルダ姉さんには、反対されると思って言わないままでいるんです」
「この手のお仕事は常にトラブルが多いですから、不安を感じるのも仕方ないですよ」
「ティファニア、せめて私たちも先輩としてあなたを支えましょう。私も最初の頃はそうですが、今は少しばかり慣れてきました。あなたにもきっとできるはずです」
「困った時があれば私にも相談してくださいね」
テファは二人を頼もしく思った。この二人もいたから、この仕事を孤児院の維持費の稼ぎ処として選べたのだから。
孤児院は両親が経営している。しかし入居している子供たちも多く生活費や維持費、前回の一件で半壊してしまったため多額の金は必要になっている。
だから少しでも
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