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憑依者の英雄譚
9話
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の効果の1つ」
「詠唱は」
「しましたよ。それと超短文詠唱であっていますよ。アールヴさん」
「なっ!」
「まさか、自分」
「ええ、貴女が思っている通りですよ。ロキ様、今の俺は人の心が見えて聞こえています」

今度こそフィンたちは絶句した。

「あまり怯えないでいただけるとありがたいんですがウィリスさん」
「え、あ、すいません」
「それって本当に魔法?何て名前なの?」
「ああ、これは俺の魔法繰り返した瞳 (カゲロウアイズ)だ」
「私?」
「違いますよ。目のことです」

天然なアイズの言葉にフィンたちは正気を取り戻す。

「はっ、たかが心を読まれるくらいで雑魚なことはかわりねえだろ」
「確かにこの目の状態だと心を読む以外はできませんよ」
「それはどういう」
「そろそろ帰らせていただきます。うちの主神が心配すると思うので」

立ち上がるベル。それベートが押さえ込もうとする。

「待ちやがれ!」
「目を隠す」

するとベルはすぐさま他の目に変えた。

「ちっ、どこ行きやがった!」
「気配がたどれないし感じない。まるでその場に元々居なかったかのように消えるなんて」

すると扉がひとりでに開き始めた。

「外に逃げやがったか」

ベートは外を見るもやはり誰も居なかった。

「ふぅ、なんとか逃げ切れたかな」

黄昏の館を出て数百メートルのところで魔法を解いた。

「さて、これからはなるべく鉢合わせしないように願うか」

だが、そんなベルの願いとは逆に彼らとの再会が早いことをまだベルは知らない。
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