星19 城戸邸の日常
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「そ、そりゃぁ、おれはそんな言葉全然知らなかったさ!……ただ、寂しそうにしてたから元気になってもらおうと思ってだな……大きな花なら喜んでくれると思って……」
後半になるにつれて小声になってぶつぶつ言い始めました。
はぁー、なんなんでしょうね。この子。本当にまったくもう、仕方ないですねぇ。
瞬と紫龍は微笑ましいモノを見たと言わんばかりに笑顔で見守っていますし、氷河はちょっと呆れ気味?ですね。
おや、そういえば沙織は……。
「お嬢さんなら邪武と一緒に激達と何か話してましたよ」
おおー、交流してますねー。良い事です。
「では、そんな君に贈り物として送るなら良い物がありますよ」
「?」
腰のポケットに入れていたメモ帳に円を描くように四つハートを書きます。
「 ? なんだそれ?」
「これは?」
「?」
「あ!これって……」
星矢と紫龍、氷河は分からないみたいで、瞬だけ気付いたみたいです。沙織と植物図鑑見てますし、流石ですね。
「瞬は分かったみたいですね?」
「これってクローバーですよね?四葉の」
「そうそう」
「クローバーって……」
「その辺に大体生えてるよな?」
ふっふっふー、クローバーを甘く見ない事ですね。
「基本三つ葉なんですが、三つ葉だけでも一つの葉に意味があり、”希望””信仰””愛情”の三つの言葉があるのですよ。四葉に関しては滅多に生えていなくて、見つけただけで幸運になるって言われてるんです」
それだけではないのですがねー。瞬以外の三人はへーとか、ほうとか言ってます。まぁ、こういった花言葉とかって興味がないと知りませんよねー。ふふん、これからが本番ですよー?
「ちなみに四葉にもちゃんと意味があって、それぞれ一つの葉に”希望””誠実””愛情””幸運”を表し、その四つが揃うと”真実の愛”という意味になります。海外ではちょっと意味が変わりますが、四つ揃っての”真実の愛”は変わりませんけどね」
実はクローバーにはもう一つ意味があるのですが、それは言わなくても良いですね。私も知った時はビックリしたものです。
ふと、星矢を見るとぽつりと呟きました。
「……クローバーの方が良かったのか?」
それを近かったので聞いてしまった私と三人の少年達。四人揃ってニヤニヤと星矢を見つめました。
すると、それに気が付いた星矢が慌てて弁解してきます。
「はっ!?な、なんだよ!何か変な事言ったかよ!」
「いーえー、ただ微笑ましいなぁっと……」
その言葉を聞いてカァッ!っと顔を真っ赤にする星矢。ふっふっふー、良いですねー。可愛いですわぁ。
「お、おれ
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