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女神と星座の導きによりて
星19 城戸邸の日常
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で許してくれるって」

 「おかあさまは優しいから大丈夫って言ったでしょう?信じてくれました?」

 二人共天使か!!いや、(これからなる)聖闘士と女神だったわ。
 とりあえず仲直り?の握手もしましたのでこの一件は終わりました。
 で、氷河もカルガモよろしく、私の行く先とかで後ろについて来るようになりました。ちなみに先頭は必ず沙織です。
 うん、君達本当に可愛いですな!あ、最後尾は星矢です。
 しかし、性格が変わるだけでこんなに沙織と仲良くなるとは思いませんでした。流石に馬になりなさい。なんて言われて乗り回す事は一度もありません。っていうか、そういう発想もしないみたいで、とても良好的に過ごしているみたいです。
 あー、でも、沙織が光政公の孫娘という事で大半の子達は沙織を遠巻きに見ています。沙織もその事に気が付いているのか時々寂しそうです。
 でも、その時、必ず現れるんですよね。星矢が。
 この前は一輪の花を持って沙織に差し出し、

 「これ、やるよ」
 
 とか言って走って行っちゃうんですが……その年で青春してるとかレベル高いですね、星矢。流石フェミニスト。
 でも、私の花園から取っていくなら一言言ってくださいねー?(にっこり)
 私の花園で瞬と紫龍、氷河の三人に見つめられながら星矢の頬を摘み伸ばします。
 いたずら目的ではないのは分かりますが、いきなり大輪に咲いていたユリの花を切られていたらビックリしますよ。選んで切りなさい。選んで。
 でも、沙織にユリの花が似合うのは真理……ごふん、似合いますからね!
 気持ちは分からない訳ではないのです。
 そういうと星矢は

 「ユリの花がお嬢さんに似合うって、なんでだ?おれはただキレイに咲いている花なら……何でも、似合うと思う」

 星矢が何故”沙織さん”ではなく”お嬢さん”と呼んでいるのかというと、沙織の事を”沙織ちゃん”と呼んでいる所を聞かれて、辰巳さんに膨大に怒られた上に拳骨を喰らったみたいです。後で聞いたらそう言ってました。紫龍が。
 お の れ た つ み さ ん !
 けれども、ふっ!聞こえないとでも思ったんでしょうか?星矢の最後の言葉は小声でしたがしっかり聞こえてますよ!気持ちはすっごく分かります!沙織ならどんな花でも似合いますよね!
 しかし、この子恐ろしい。七歳の身でそんな発想出来るとか、流石主人公。将来が恐ろしい……(ごくり)

 「貴方が切った白ユリの花言葉が”威厳”純潔””無垢”という意味があるんです。本来は聖母マリアの花なのですが意味的には今のあの子の事を言っている様に感じます。威厳はちょっと早いですが、純潔で無垢な所はむっちゃ同意します。でも、ふふっ、花言葉なんて知らないでしょう?」

 その話を聞いた星矢は頬を赤くして

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