星18 出会い
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よね。まぁ、メタい話が知恵の女神でもありますからね。アテナは。でも今は人間の沙織として頑張って考えた結果なのです。偉いわぁ。
「その通りですよ、沙織。今の貴女には難しい話かと思いましたが……、そういう理解しようとする姿勢、偉いですよ」
そういうと沙織は目を伏せて頬を赤らめながら照れていました。うーん、めっちゃ可愛い。
そんなカワイ子ちゃんはなでなでの刑です。
「きゃぁ、おかあさま。髪が乱れてしまいます」
「その時は私が整えてあげましょうね」
櫛の準備はばっちりです!
「もう!おかあさまたら……」
しょうがない人だと笑う沙織。そこでハタっと思い出したという顔になりました。
「そういえば、おかあさま。おじいさまからお話は聞いていますか?なんでも近い内に、大勢の孤児の子達を引き取るというお話なんですが」
おや、ついに来るのですね。
「いいえ、まだ聞いていませんね。教えてくれてありがとう」
これはアイオロスとも話をしなければ。
「ねぇねぇ、おかあさま?」
「なんでしょう?」
「ロスさまと今日はお話できないの?」
ロスさまとはアイオロスの事です。実は一時期”おとうさま”って呼ばれてたんですけど、アイオロスってば本人に直接言えなかったので私だけ部屋に居た時、
━━━━━アテナから”おとうさま”とは、恐れ多過ぎる……。真名、頼むから止めてもらえるように、伝えてもらえないか?
って。いや、あの時は起き上がれなかったけど、少しなら喋れるようになってましたから自分で言えるでしょう?ってアイオロスに言ったら、
━━━━━もしも泣いてしまったら私はどうすればいい……?
泣いたら泣いたで傍に居てあげて慰めてあげればいいのでは?と、今度はそう伝えると、
━━━━━真名、これでも私は真剣なんだが……。
「……ええい、面倒!男なら直接言いなさい!今連れてきます!」
そう言って、沙織を連れ出し、アイオロスの前まで連れてきて、あれよあれよと遠回りで説得し、愛称で呼ぶ事になったのでした。
ちょっと泣きそうになっていた沙織に大慌てなアイオロスが見れて眼福眼福。←(ドS)
まぁ、そんな事があったってだけなのですがね。
「後ででも大丈夫でしたら、お話出来ますよ。します?」
「はい!」
あー、本当に可愛いわー。まったく、辰巳さん達は本当にどんな教育したんでしょうか?多分、ただ沙織の言った事を実行するだけで注意なんてしなかったんでしょう。沙織は本当にギリシャ神話通り、我儘放題だったんでしょうねぇ。
でも、今は私が此処に居て、アイオロスが居る。その為、沙織に変化があるのでは?っと思う訳で
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