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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第153話:Anger
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をな』
「っ!!」
「貴様ぁ!!」
「あなたって人はっ!!」
「俺を怒らせたことを後悔させてやる…」
歯軋りして拳を握り締めるアクセルと怒りを露にして叫ぶエックスとルイン。
そして凄まじい怒気を纏ったゼロがシグマに負けぬくらい低い声で言った。
『ククク…愚かな。貴様らの世界が崩れ始めているというのに!!』
「世界が…崩れ始めてる?」
『そう、最早地上に未来はない!!貴様達、旧き世界の宇宙開発は今や全て我が物だ!!旧き世界はもうその役目を終えたのだ!!』
「宇宙、だと……?」
ゼロはギリリと唇を噛み締めながら呟いた。
目の前にいるのがモニターに映ったシグマでなければすぐにでも叩き斬っている。
ルナの仇が目の前に映っているというのにそれが出来ないのが腹立たしかった。
「貴様…何を企んでいる!!?」
問い質そうとするエックスに嘲笑を浮かべるシグマ。
『企む?これは自然の摂理だ。進化だよ、エックス。進化した者が生き延び、流れに乗り遅れた者は死に絶える。古から受け継がれる理だよ!!ふはははは!!お前達はルナがどうだと言っているが、役立たずのプロトタイプの命などどうでもいいことだ!!お前達も後を追うことになるのだからな!!私自ら引導を渡してやろう。進化したレプリロイドの王としてな!!』
「シグマ…!あなたはどこまで…!!」
「ふざけないで欲しいね…!!何が王だよ…あんたが…あんたがいたからレッドもルナも…!!」
「お前達、落ち着け!!」
激しい怒りをぶつけるアクセル達を制して、シグナスが淡々たる口調で言うが、それは感情を押し殺した怒りが強く滲む声であった。
彼もまたシグマに苦楽を共にした仲間を奪われたのだ。
その怒りは永きに渡る因縁を持つエックス達には及ばないかもしれない。
しかしそれでもシグナスはモニターに映る全ての元凶を睨み据えた。
「シグマ…私は貴様を進化した者とは断じて認めない。犠牲を払う進化などあってたまるものか。貴様のしていることはただの暴走だ。」
「大体君は最初の反乱からエックス達に負け越してるじゃないか?そんな奴が王を名乗るなんて滑稽の極みだね」
当然ゲイトもルナのことでシグマに怒りを覚えており、シグマを蔑むように言い放つ。
「暴走と進化を履き違えた愚かなイレギュラー…」
「イレギュラーハンターとして、俺はお前を許さない!!」
「あなたとの決着を…今度こそ着ける!!」
「首を洗って待ってなよ!!」
『ふふふふ、はははははは!!!』
高笑いをするシグマの姿がメインモニターから消えた後も全員がモニターを睨んでいたが、次の瞬間に気持ちを切り替える。
「それにしても…
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