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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第152話:Destiny Battle
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シマセテ…君ト2人デイラレルコトヲ喜ンデル…コンナコトヲ思ウヨウナ最低ナ奴ダカラ…罰…当タッタンダロウナァ……」
「そんなこと…!!」
「ゴホッ…」
口から疑似血液を吐き出し、ルナは徐々に迫る死の恐怖に微かに体を震わせた。
「ルナ…!!」
「ヤッパリ…怖イヨ…死ヌノハ…デモ…ドウニモ、ナラナインダ……」
「…………」
その言葉にアクセルは何も言えない。
彼女の動力炉は自分の手で破壊したのだから。
「デモ…ドウセ死ヌナラ…最期ハ…」
周囲を見渡すと星がとても綺麗で冴え冴えとしていた。
自分の体が氷のように冷たくなっていくのを感じ、目が霞み出していく。
そしてアイセンサーにノイズが生じて、彼女の視界に砂嵐を広げていく。
「アイリス達ノ…真似ミタイダケド…ア…クセ、ル…抱キ締メテ…クレナイ、カナ…?………ハハ、流石ニ…図々シイヨネ………エ?」
アクセルは泣きながらギュッと力強く彼女の身体を抱き締めた。
それを認識したルナは微笑んだ。
「…暖カイ…本当ニ罰ガ当タリソウ…」
「ルナに罰を与える奴がいるならイレギュラー認定喰らってでもぶっ飛ばしてあげるよ……」
「アクセル…アリガ、ト…ウ……………」
礼の次にアクセルの耳元に顔を近付けて小さく囁くと彼女の体から力が抜けた。
動力炉が完全に停止し、彼女が機能停止したのだ。
「ずるいよ…最期にそんなこと言うなんて…返事すらさせてくれないなんて…」
悲しげに笑いながらアクセルはルナの亡骸を抱いて静かに泣いた。
少ししてエックス達も頂上に到着し、此方に駆け寄って来た。
「アクセル!!ルナは…?」
「眠ってるよ……凄く安らかな顔で」
「眠ってるって…!!」
アイリスの問いにアクセルは答えると、ルナの状態を見たエイリア達はショックで目を見開き、エックスとルインは辛そうに表情を歪め、ゼロも静かに拳を握り締めた。
「アクセル…」
「お願い…今は…い、まは…何も…言わないで…静かにして…今、ルナは安らかに眠ってるんだ。苦しいことも怖いことも忘れて…壊された心を癒してるんだ…ごめん…本当にごめんよ…ルナ…!!」
エックスに振り返ることも出来ず、永い眠りについたルナの亡骸を抱き締めながらアクセルは嗚咽を漏らしながら何度もルナに謝罪するのであった。
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