第三章
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シロクマやセイウチ、トド等北極の獣達が出たり極寒の地のモンスター達も出た。どの敵も星の者達である二人の敵ではなかったが。
氷の上なので足場が悪かった、滑ることが問題だった。だがそれでも二人はその強さで戦っていった。エミリーはアサシンとして格闘を担当しエリカはスナイパーとして狙撃や射撃を受け持った。二人共術も使ったが特にエリカの百発百中の銃の腕前とりわけ遠距離でもそれが光った。
そうしつつノームの南の海を氷の上から探し回ったがだった、数日の間探しても出て来るのはモンスターばかりだった。それでエミリーはキャンプの時にエリカに言った。
「ひょっとして氷の下のな」
「海の中にか」
「あるんちゃうか」
自分達が探しているイヌイットの宝はというのだ。
「ひょっとして」
「その可能性あるな」
エリカもこう返した。
「市長さんも街の牧師さんや神官さんの夢のお告げを聞いてな」
「それで依頼出したしな」
「牧師さんも神官さんもお告げで具体的に何かはな」
「一切聞いてへんし」
「それやったらな」
「海の中にあってもな」
自分達が探しているイヌイットの宝がというのだ。
「おかしないし」
「海の中ってな」
エリカはここで自分達の足元を見た、厚さ一メートル程の氷の下にはその海がある。だがその海についてだ。
エリカはどうかという顔でだ、エミリーに話した。
「下手に入ったらな」
「死ぬな」
「そやで、この寒さや」
まさに海が凍るまでのだ。
「私等かてこの通りイヌイットの服や」
「それ着てなやっていかれん位やし」
「それやったらな」
「海の中なんて」
「もう相当に事前の用意して入らんとな」
「あっという間に死ぬな」
「海の中で凍死するで。けれど」
それでもとだ、エリカはここで言った。
「入る価値はあるか」
「それやったらな」
「ノームに潜水艇あったからな」
「それでやな」
「そや、氷を砕いて海の中に入って」
そしてというのだ。
「調べるか」
「そうしてみるか」
こう話してだ、二人は一旦ノームに戻ってそこで潜水艇を借りた。そのうえで氷を砕いてそこから海の中に入ったが。
ノームの南の海の中を探してもこれといったものはなかった。一日探してもそうだったがその一日の終わりにだった。
洞窟を見付けた、エリカはその海底洞窟を見てエミリーに言った。
「ひょっとしてやし」
「ほなやな」
「あの洞窟の中に入ろうか」
「そやな」
こうした話をしてだった、二人で海底洞窟の中に潜水艇を進めた。その入り口に来るとそこには海水がなくなっていて。
二人はその洞窟の中に入った、するとそこは今のノームよりずっと暖かった。それでエリカはエミリーに言った。
「イヌイットの服やと暑い位やし」
「元の服
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