第3話 得て嬉しきは竹馬の友
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・・)』を魔力で再現すればいいだけのこと。
「魔力を手のひらに集束させて、乱回転。それを保てればかなりいいところまでいくんじゃないのか」
実際アレの威力はすごかったし。ただ、不安なのは魔力で再現できるかってところだけど…
「やってみないとわからないか」
物は試しと、手のひらを出して魔力を練り、集束させる。すると手のひらにぽつぽつと翠の光が発生し始め、球体になっていく。
「集束の段階では問題なし。これはやり方さえわかってれば出来るか」
ソフトボール大の大きさになったところで集束を停止させて次の段階に移ることにするのだが…
「うお、なんだコレ!?」
魔力の球体に回転を加えようとしたところ、魔力が異常な速さで回転をし始め留める間もなく破裂して霧散してしまったのだ。…失敗のようだ。
「思った以上に難しそうだな…圧縮しすぎたのか?」
集束の段階で球体内の魔力の密度を高くしすぎたせいで暴発したのか?そうなると集束・圧縮の段階で回転したときにバランスが崩れない絶妙な密度で魔力を圧縮しないと破裂したり形が崩れて留める段階にまで進めそうにないな。
「これは数打って感覚で掴むしかないな…」
そう言って再び手のひらに魔力を集束させ始める。さっきは濃すぎたのなら今度は薄くだ。
「次はこのくらいだ」
先ほどよりも心なしか色が薄くなった球体に回転をかけ始めるが、
「今度は少なすぎたか…これ結構骨が折れそうだな」
少し薄めにした程度だったが、先ほどとは違って今度は球体が萎んで消滅してしまった。意識的に細かく調節したつもりだが、それでも駄目らしい。長丁場になりそうだと、意識を入れ替える。
「へ?」
意識を入れ替えたときに初めて自分以外の人間(・・・・・・・)の気配に感づいた。馬鹿みたいだが修行に集中しすぎて完全に気づかなかった。慢心のツケをこんな形で払うことになるとは。…たまたま今来ただけかもしれない。そうさ、その可能性は大いにある。あるとも!やけなんかじゃないぞ!
「あ…」
「あ…」
で、振り返った。んでもって木陰から除いている彼女(・・)とばっちり目が合ってしまった。
「さっきの綺麗だったね」
その微笑みと共に放たれたその一言を聞いて、
「…ああ、終わったな」
俺は死ぬ瞬間のとき以上にその言葉を実感した。
………
……
…
その後しばらくして先日の少女なのはの様に処理オチして逃走…というわけにもいかず、先ほどの少女と隣り合って腰を下ろしている現状、わが胸を占めるは、
「…」
「…(き、気まずい!)」
落ち着いたせいで逆に何を喋ればいいか分からなくなってしまった。前世での18年間の経験も喧嘩ばかりと
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