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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第151話:Booster Forest
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が造られた理由なんだと思う…」
「…………」
命の灯火が消えていく。
反乱を起こした最後のイレギュラーは、エックスの言葉を胸に刻みながら果てた。
パンデモニウムの死顔は至極穏やかだった。
傷の痛みも、戦いの苦しみも、全て解き放たれたような表情であった。
エックスはパンデモニウムに黙祷を捧げるとDNAデータを回収するのであった。
そしてエイリアに支えられたエックスは痛みに顔を顰めながら、転送可能な場所まで移動する。
一度転送しようとしたものの、パンデモニウムの葉断突とエックスのギガクラッシュの激突の余波により、ロケット集積施設跡では転送が不可能な状態となってしまったのだ。
それで何とか転送可能な場所まで移動している。
「全く!本当にあなたは無茶ばかりするんだから!!」
「すまない…でもパンデモニウムに勝つにはこの方法しかなかった……君が無事で良かったよ」
「っ…ああもう!あなたって人は!!」
こういうことを素で言うから困る。
取り敢えず、エイリアはエックスを休ませようと人目に付かない場所に移動するが、そこには見慣れたカプセルがあった。
『エックス、エイリア』
「あ…」
「ライト博士!!」
ライト博士のホログラムが現れ、エックスとエイリアは目を見開いた。
エックスの状態を見たライト博士は酷いダメージに顔を顰めた。
『エックス、また随分と無理をしたようじゃな』
「すみませんライト博士」
「あの、ライト博士。エックスの修理をお願い出来ませんか?このままでは…」
『うむ、ではエイリア。エックスをカプセルに…後、君も入りなさい。君もエックス程ではないがダメージを受けている。』
「え?は、はい」
エックスを支えながらカプセルに入ると、カプセルがエックスとエイリアの修理を同時に行う。
エックスの修理はライト博士自身が造ったロボットなので容易いことなのだろうが、女性型故に男性型であるエックスとは造りが違うはずの自分の修理も同時に行えるとはやはりライト博士は凄いとエイリアは再認識した。
『これでよし、エックス、エイリア。もう大丈夫じゃ』
修理を短時間で終えたライト博士は安堵の息を吐いた。
「凄いです。エックスだけじゃなく私の修理まで並行してやってしまうなんて…私は女だから大変だったんじゃ…」
『いや…わしにはロックやブルース…カットマン達、息子だけではなく少数だが娘もいた。ロールとスプラッシュウーマンがな…皆、優しい…良い子達じゃったが…いなくなってしまった…』
遠い目をするライト博士。
自身が造り上げた子供達はもうエックスを除いて何処にもいないことを思い出してか、悲しげに天を見上げた。
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